金華山
標高329mの金華山は岐阜市の中央に位置し、家族ずれから幅広い年齢層までさまざまのコースの組み合わせが可能で、ハイキングコースとしては絶好の地である。山頂には立派な岐阜城がそびえ歴史の舞台にも度々登場した。山麓には信長館跡や斉藤道三の菩提寺・常在寺などあって訪れてみたい歴史スポットである。 
   
金華山山頂と岐阜城  岐阜城 天守閣
 コースタイム/東坂登山口(15分)妙見峠(25分)分岐(20分)金華山山頂(45分)東坂登山口
 所在地MAP地図リンク
 ルートの紹介
ゴールデンウイークの真っただ中、国道22号線で木曽川付近まで来ると正面に見えてくるのが金華山で、遠くからでも良く目立つ。ガイドブックを見るといくつもの登山道があって、国道156号線沿いの一色交差点から側道へ入って行った先の岩戸公園に東坂ハイキングコースの登山口があった。駐車場が完備しており、マイカー登山には便利だろう。

何年か前になるが、この山は司馬遼太郎氏原作の大河ドラマ「国盗り物語」の舞台にもなった所で、斉藤道三は平幹二郎、濃姫は松阪慶子、信長は高橋英樹だった記憶がある。来たついでに斉藤道三の菩提寺・常在寺も訪れてみたいと思った。

「東坂登山道・達目登山道」と書かれた案内板から歩き始めると「かえる岩」という珍しい岩があって、妙見峠を越えて迂回(林間)コースと尾根コースとの分岐に出た所で、展望の良い尾根コースを進むと前方に岐阜城の天守閣が見え始め、風が涼しく快適な尾根道が続いて気分の良い所だ。途中、金華山に棲むハヤブサを観察している愛好家達がカメラを構えていた。県内で唯一の繁殖地らしい。
           
     
 二等三角点  山頂広場 岐阜城天守閣 
 ハヤブサには出会えなかったが、しばらく登って行って七曲り登山口からのコースが出てくると山頂は近い。ここまでおよそ50分、朝は肌寒い程だったが、一汗かいてしまった。付近には散歩気分で登ってきた地元の人らしいずいぶん軽装な人達で賑わっている。二等三角点は気象台建物の裏手にあった。

斉藤道三も織田信長も歩いたかもしてない山頂付近をうろついていると、ケーブル上駅から少し上がった山側に「夏きてもただ一葉の一葉哉」彫られた芭蕉句碑があるがどうもハッキリしない。岐阜に居た頃の芭蕉は「城跡や古井の清水まず訪はむ」などという句も残している。城の軍用井戸だった「金銘水」まで行ってみた。

地図を見ると金華山は尾根道に平行していくつもの登山道が作られており、体力に合わせた山歩きが楽しめる。常在寺は岐阜大仏のすぐ隣にあって小さな寺だが、山門をくぐり境内に入って行くと斉藤道三公供養塔がある。本堂には濃姫が寄進したという道三の肖像画や龍興贈という義龍像が安置されていた。
           
   
 二の丸門跡 東坂登山道 
   
 唐釜ハイキングコース分岐 東坂登山道
     
 東坂登山道・達目登山道入り口 かえる岩  迂回コース・尾根コース分岐 
     
 常在寺  道三・義龍肖像画 斉藤道三公供養塔