天狗ヶ城
 標高684mの天狗ヶ城は山県市美山町に位置し、源氏が陣を敷いた伝説の山で「てんがじょう」と呼ばれている。登り始めは鬱蒼としたヒノキの森だが、林の中を通る道はのんびり歩くには最適で、登りきった鉄塔のある広場に出ると奥美濃の展望が良く、弁当を広げるには頂上より手前のここが良い。標高は低いがのどかな山里として静かな山歩きご楽しめる。
   
 鉄塔から天狗ヶ城 天狗ヶ城山頂 
 コースタイム/貴船神社登山口(1時間30分)峠分岐(25分)天狗ヶ城山頂(20分)鉄塔(1時間15分)貴船神社登山口
所在地MAP 地図リンク
 ルートの紹介
4月の第2週目は山県市美山町の天狗ヶ城へ出かけた。800年前に平家の落人が最後まで立てこもり、ここでも源平合戦があった歴史の山で近くには落人伝説が残る八月堂もあった。標高は684m、標高差で云うと450mくらいだろうか。2時間もみておけば着くだろう。

ガイドブックを見ると八月堂からと貴船神社からのコースがあるが、比較的歩きやすい貴船神社からのコースをとった。今日はK氏も一緒だ。美濃市役所で待ち合わせ美濃市を抜けて国道418号線を進むと徐々に道幅が狭くなってくる。美山町の集落に入り市井のバス停まで来ると脇に登山口の案内板があった。

山頂までわずか2.8km、貴船神社を過ぎてしばらくジグザグの山腹を登って行くと八月堂からのコースが出てくる。この後快適な尾根道となって風が涼しく感じ気分の良い所だ。鉄塔に出ると展望が開け、頂上はすぐだが見晴らしの良い所で弁当を広げた方が良さそうで、奥美濃の山々を眺めながら小休止。右手には目的の天狗ヶ城の山頂部が見える。
           
     
 岳友奥倶楽部が残した看板  天狗ヶ城山頂 峠のお地蔵様 
           
 松宇土との分岐を過ぎて峠まで来ると「右 神嵜 左 山道」と彫られた古い道標があって、すぐ上にはお地蔵様が祀られていた。手取岩と呼ばれる大岩から最後の急坂を直登するのだが、かなり急で一汗かいてしまったが落葉で滑りやすい坂を登りきるとそこが天狗ヶ城山頂だった。

周囲は45度に切り下がった斜面でヒノキが密植され、予想通り見晴らしは良くないが北に白い能郷白山が見えた。立ち木に岳友奥倶楽部が残した看板が架かっていた。ここまでおよそ2時間、朝から天気もよく新緑の好季節だが、人影は全く無くあまり登られていない様子でおかげで静かな山歩きを楽しめた。松宇土へは分岐から30分足らずで着くが今日は素通りして下山した。
           
   
 右 神嵜 左 山道の道標 山頂直下 手取岩 
   
 快適な尾根道 天狗ヶ城登山道案内図 
     
 貴船神社コース登山口  貴船神社 登山道の祠