梨割山・加治田城址
標高278mの梨割山は加茂郡富加町、加治田集落の北側に位置し、山腹を東海環状自動車道のトンネルが通っている。登山口の清水寺には県指定の重要文化財・二天門がある。加治田城址への登山の組み合わせも手軽に楽しめ、本道を登りきった尾根の岩場からの見晴らしが良く、頂上はすぐだが弁当を広げるならここが良い。 
 加茂郡富加町の梨割山・加治田城址に登る  
   
加治田集落から加治田城址  梨割山山頂 
コースタイム/登山口(20分)加治田城址分岐(20分)梨割山山頂(10分)分岐(25分)加治田城址(20分)登山口 
所在地MAP 地図リンク
 ルートの紹介
県道63号線で加茂郡富加町の集落へ入り、関也の信号を目標にコンビニの先を左折し清水寺に向かうと、清水谷川公園の一角に明治から昭和初期の児童文学の発展に貢献した「木村小舟」の歌碑がある。梨割山の標高は278mと低いが、近くには加治田城址もあって、歴史好きには格好の登山コースだ。

二天門をくぐり境内に入って行くと、本堂の脇に登山口の案内板があった。しばらく谷沿いの緩やかな道を進むと湿地らしい所が出てきた。この辺り一帯が天正10年(1582)廃城になった加治田城があった所で、加治田城址との分岐に出たら、まず梨割山へ向かう。小さな峠に出ると「梨割山・川小牧」の案内板がある。

快適な林の中の道が続いて急な坂を登りきるとそこが梨割山だった。山頂部は楕円に近いかなり広々とした場所で全体に明るいが、見晴らしはあまり良くない。下から東海環状自動車道の騒音がここまで聞こえてくる。二等三角点を確認して、来たついでに加治田城址も見たいと思い、一旦分岐まで戻り薄暗い道を進むと「加治田城址近道250m」の看板があるが、この際本道を進むことにした。
           
     
 山頂広場  二等三角点 山頂直下の急坂 
           
 尾根に出ると展望が広がり、南方面は断崖絶壁の天然の要害となっており、ここに城を築いた訳が想像される。西曲輪があったと思われる所を過ぎると近道からの登山道が出てきて、しばらく登って行くと山頂(一曲輪)に出た。

縄張り図を見ると構造は二の曲輪、三の曲輪さらに四の曲輪などがある。この城は織田信長の中濃侵攻の際、「加治田・堂洞合戦」の舞台となった場所として知られている。小休止して二の曲輪から三の曲、四の曲輪まで行ってみると、途中 二の曲輪では石垣らしい跡を見かけた。

眼下に加治田の集落、西に見えるのは伊吹山だろう。帰りは近道を下った。この後堂洞j城址も訪れたみたが、今では石碑が立っているばかりで、周囲はゴルフ場になっていた。
           
   
 加治田城本丸跡 加治田城址まで630m 
   
 梨割山・川小牧分岐 快適な登山道 
     
 加治田城址・梨割山分岐 清水寺二天門  沢に架かる木橋を渡る 
     
 清水谷川公園駐車場 木村小舟歌碑  清水寺境内