天狗倉山
標高522mの天狗倉山は熊野古道・ 馬越峠の南に位置し、かっては修験者の行場だった。天狗が住んでいたと伝えられたいる伝説の山で、頂上からは尾鷲市街や熊野灘、大台ヶ原を一望できる。世界遺産の熊野古道・馬越峠は美しい石畳とヒノキ林を歩く人気のコースだ。反対側には標高599mの便石山もあって立ち寄りたい場所だ。
 熊野古道<天狗倉山>に登る  
   
  天狗倉山山頂の祠 
 コースタイム/相賀駅(20分)道の駅海山(5分)馬越峠登山口(50分)馬越峠(30分)天狗倉山(20分)馬越峠(1時間)尾鷲駅
所在地MAP地図リンク
 ルートの紹介
ゴールデンウイークが終わり、いつもの大騒ぎがすんだ頃をねらって熊野古道・馬越峠に登り、峠から天狗倉山をピストンすることにした。青空フリーパスを利用して名古屋から多気駅で乗り継ぐ鳥羽行の快速みえ51号に乗り、相賀駅で下車した。自宅からここまでかなり遠かったが、それでも「道の駅海山」には11時半に着いた。

熊野古道と書かれた標識から林の奥に向かって石畳が続いている。当時に面影を残す熊野古道一と云われる石畳が2kmばかり残っているらしい。道幅は思ったより広く、1間以上はあるだろうか?山道を越えて巡礼者も旅人も歩いた道を登りきった峠が馬越峠だった。ここまで来ると初めて尾鷲の町並みが見えはじめた。それ程キツイ傾斜でもなかったが、朝から気温が上がり一汗かいてしまった。
相当大きな峠で、茶屋跡や岩船地蔵跡がある。岩船地蔵跡には石垣が残っていて「可凉園桃乙」の句碑が立っていた。ここまでおよそ50分、休憩小屋で水分を補給したところで、電車の出発には時間もあまり無いだろうからもう少し登って行って、尾根を30分も上がると天狗倉山頂上の着いた。
 
         
     
20畳もある大岩 馬越峠の道標  大岩に架かる鉄梯子 
 
         
 北側の大きな岩に架かっている鉄バシゴを上がると20畳程の広さで、ここから眺める尾鷲湾や大台ヶ原の山並みは絶景だった。はっきりそれと見渡せる場所と機会はそうザラには無い。反対側にある「便石山」の標高は599m,ここより高い所にあって、行ってみたい気持ちはあるが帰りの行程を考えると・・・。

峠から南へ下って行くとすぐ「馬越公園」に出てくる。役行者が開いたと云われる「行者堂」に拝し、「おわせお魚市場おとと」にも寄らず、土産物も買わずひたすら尾鷲駅へ向かった。途中振り返ると天狗倉山は美しい姿を見せてくれた。
 
         
   
 山頂から尾鷲湾 馬越峠・可凉園桃乙の句碑 
   
 石畳をゆく 馬越峠 
     
 夜泣き地蔵 馬越峠まで15分  林道出合 
     
 熊野古道一の石畳  馬越峠登山口  熊野古道・伊勢路号