継鹿尾山
標高273mの継鹿尾山は犬山市善師野の北部に位置し、標高は低いがのどかな里山として風情がある。特に秋は周辺の集落から継鹿尾山、寂光院まで紅葉の素晴らしいコースとなる。鳩吹山への縦走の組合せは自在。体力に合わせた山歩きを楽しめる数少ない山である。眼下に犬山城、木曽川と頂上の眺めはいい
犬山市善師野から“継鹿尾山”に登る
継鹿尾山展望台
コースタイム/大洞池(10分)岐阜県境の峠(50分)継鹿尾山山頂(45分)大洞池
所在地MAP
ルートの紹介
10月下旬、紅葉の時期には少し早過ぎるが近郊の継鹿尾山へ出かけた。この山に初めて登ったのはたしか6年前のことで、犬山の寂光院からテクテクやった記憶がある。
今日はガイドブックに紹介されていた名鉄広見線・善師野駅から寺洞集落へ、そして岐阜県境の峠を越えて西の尾根を行くのだが、出きるだけ時間を稼ごうと林道を大洞池まで乗り着けた。途中寺洞集落に入ると正面に熊野神社の森が見えてくる。神社を目標に左折し、しばらく行くと池があった。天然の池かと思ったが溜池で調べてみると善師野一帯には溜池が多い。
この大洞池は池というよりは沼といった雰囲気で大きい。ここから山頂までゆっくり歩いても1時間もかければ着いてしまう。運動としてはあまりキツクなさすぎるが、のんびり山歩きを楽しむには丁度いい。右の登山道を登って行くと岐阜県境の峠に出た。北に続く縦走路を進むと西山から鳩吹山までつながっていて、鳩吹山から継鹿尾山まで行く全コースを歩くのはかなり健脚向きだがいつかこの道を歩いてみたいものだ。

東海自然歩道案内板 三角点 山頂直下登山道

ほんの20分余りで除々に御嶽山、恵那山など展望が広がってくる。二つ目のピークを過ぎると今まで尾根に隠されて見えなかった山頂部が見え始めた。木曽川の対岸から穏やかな美しい形を見ることができる。

登山口の善師野は江戸時代 名古屋と中山道を結ぶ木曽街道の宿場で、本陣や番屋が置かれていた。善師野宿に寄り道して木曽街道を下って行くと「木曽街道一里塚旧跡」と刻まれた石柱の先に禅徳寺がある。参道に馬頭観音が祀られていた。
隣が本陣跡だがさがしてみてもどうも分からない。石垣の跡がわずかに残っている辺りらしい。常夜灯まで行って引き返した。帰りは美濃太田駅に出て評判の松茸弁当で腹ごしらえをして帰宅。

展望台から木曽川 展望台から犬山遊園地
登山道 大洞池
岐阜県境の峠 階段状の道を振返る 大洞池
木曽街道一里塚旧跡碑 善師野宿常夜灯 禅徳寺参道の馬頭観音