蛇峠山
標高1664mの蛇峠山は下伊那郡平谷村と阿智村、阿南町の境に位置し、シラカバ林やカラマツ林を通る登山道はのんびり歩くには最適で、頂上近くには武田軍の狼煙台があっただけに展望は良く、中央アルプス、南アルプスの眺めは正面に見え迫力がある。山名の由来は山麓の農家に済みついていた大蛇が頂上付近の池に引越し、挨拶をして出ていったという伝説による。
長野県治部坂高原の“蛇峠山”に登る
蛇峠山山頂
コースタイム/遊歩道登山口(50分)馬ノ背展望台地(1時間)蛇峠山山頂(40分)馬ノ背展望台地(35分)遊歩道登山口
所在地MAP
ルートの紹介
彼岸過ぎまでは東海地方も厳しい残暑が続いていたが、その後急に涼しくなった10月下旬久しぶりに山友達から電話は入り、蛇峠山はどうかと誘ってくれたのですぐOKの返事を出した。長野県治部坂高原にある蛇峠山は標高1664m。標高差でいうと500m程ですんでしまう。気楽にハイキングが楽しめ、この山はあの深田久弥が登った最後の頂になった山でもある。
国道153号線沿いの道の駅「どんぐりの里いなぶ」で待ち合わせ治部坂峠へ向った。平谷村の集落に入ると治部坂峠と書かれた看板があった。この奥が登山口となっている。遊歩道入口の案内板からシラカバ林やカラマツ林の道をしばらく登って行って「馬ノ背展望台地」まで来ると、以前登った茶臼山、大川入山や目的の蛇峠山の山頂部が見えはじめた。ここまでおよそ50分。
小休止して水分を補給。山頂近くまで林道が通じ、切れっぱしの様に残っている登山道を小1時間もの登って行った広場に武田軍が残した狼煙台跡があった。途中大川入山の右奥に恵那山が小さく見え、所々道端にはリンドウやマツムシソウの花が美しく咲いている。
山頂手前の電波塔 三角点 カラマツ林の登山道

ここから少し東へ行った先から眺める中央アルプス、南アルプス一帯の眺めは実に素晴らしい。第1級の眺めである。紅葉の時期には少し早過ぎたが、あれに新雪がついて、紅葉の真っ盛りのときや、残雪の新緑の頃に又この道を歩いてみたいものだ。
頂上はすぐだが、見晴が良い所で弁当を広げた。食料はコンビニで買った定番のオニギリとノンアルコール缶ビール他、すべて軽ければよく簡単で気に入っているメニューである。南に続く道を一旦下り、再び登って行くと山頂に来る。三角点を確認し下山にかかる。尾根道に出ると風が涼しく快適に歩けた。

武田軍の狼煙台跡 大川入山の右奥に恵那山
狼煙台広場から南アルプスの展望 馬ノ背展望台地から大川入山
リンドウ マツムシソウ
シラカバ林の登山道 ゲート左の山道を進む 遊歩道入口