入笠山
標高1955mの入笠山は信州のほぼ中央、諏訪湖の南に位置し、ぽっこりとした山容は登りやすく展望は良い。遠くに富士山や八ヶ岳から中央アルプス、北アルプスの連山が展開する。周囲の湿原にはスズランの群生地があり、山野草も豊富で富士見パノラマスキー場のゴンドラを利用してのアプローチはアカノラ山まで上がれ、気楽に楽しめる花の百名山である。
花の百名山“入笠山”に登る
入笠山山頂 山頂から入笠牧場方面
◆コースタイム/ゴンドラ山頂駅(15分)入笠湿原(30分)首切登山口(30分)入笠山山頂(30分)御所平(30分)ゴンドラ山頂駅
所在地MAP
コースの紹介
名鉄ハイキングを利用して長野県富士見町にある「富士見パノラマスキー場」の山麓駅からゴンドラの乗り、山頂駅まで来て湿原に入ってみた。奥に標高1955mの入笠山があるのだが、ここのゴンドラを使うと一気に1730mまで8分で運んでくれるから手軽にお花畑や湿原の花を楽しめる。

15分も行った先が入笠湿原。カラマツの森に囲まれた木道の周囲一面はスズランの群生地で、何十年か前になるが園芸店で平地でも栽培しやすく安かったから1鉢買う気になったが、その後ツボミも出来ずに終ってしまったことがあった。やはり厳しい自然の中で咲いているのが一番だろう。木道を横切って山彦荘まで来ると、濃い赤紫色で大きく花もハデなクリンソウを見つけた。ニリンソウも沢山咲いている。

御所平の手前から林道に入り首切登山口に向う途中に八ヶ岳のビューポイントがあったが、梅雨のまっただ中 朝から雲が多く予測どおり展望は全く無い。いつかあそこへも行ってみたいものだ。首切とは妙な名前だが、ガイドブックを見ると昔 高遠藩の金奉行が公金を賊に奪われ首を切られたことに由来するらしい。

山頂付近 ニリンソウ 首切登山口

最初から傾斜はかなりキツイが山頂までほんの30分、この山は散歩気分で登れてしまう。入笠山の山頂部は広々とした台地で自然の中で食事をすると気が休まり、おいしくつい余分に食べてしまうことになるからなるべく空腹感を感じさせない程度にしている。
「散策ガイドBOOK」を見ると仏平峠を越えて反対側の大阿原湿原に下ると原生林の雰囲気を味わえる。行ってみたい気はもちろんあるが、もう時間切れで高層湿原の花と360度の展望を十分楽しんだところで帰りがけに「すずらんの碑」に寄り道してゴンドラ駅へ戻った。一時ゴンドラが止まるアクシデントに出くわしたが、バスの出発時間に間に合ってヤレヤレ。万歩計を見ると10075歩、意外と少なかった。

ススランの群生 クリンソウ
スズラン ミツバツツジ
入笠湿原 ゴンドラ ウマノアシガタ
山彦荘 入笠湿原入口 山麓駅