愛宕山
標高924mの愛宕山は京都市右京区の北部に位置し、山頂には「伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り」と歌われている愛宕神社があり、信仰の山として登られている。表参道登山口の二の鳥居の階段を上がると頂上手前まで50丁に区切られた案内板があり七合目の休憩所からは視界が開け京都市街が眼下に広がっている。月輪寺コースの下山道は歩きやすく、空也滝へも寄り道したい。家族連れから幅広い年齢層までハイキングコースとしては絶好の地である。
京都市の最高峰“愛宕山”の登る
愛宕山三角点 愛宕山山頂愛宕神社
◆コースタイム/二の鳥居(40分)茶屋跡(40分)七合目休憩所(15分)水尾の分かれ(20分)総門(20分)本殿(15分)三角点(50分)月輪寺(50分)林道(30分)二の鳥居
所在地MAP
ルートの紹介
いちど嵯峨を歩いてみたいと思っていた。7時6分の新幹線に乗り京都駅からバスで54分、清滝の集落へ向った。鳥居本の「一の鳥居」の側には、しん粉餅や鮎を食べさせてくれるわらぶき屋根の茶屋・平野屋がある。創業400年の老舗で、鬼平犯科帳・兇剣にも長谷川平蔵が同心 木村忠吾を伴って愛宕山の参詣の帰りに鯉の飴だきや豆腐の田楽を食ったとある。
一度立寄ってみたい所だ。バス停から茶屋の前を通り、渡猿橋を渡った先に「二の鳥居」があった。表参道の登山口はこの二の鳥居からで、七合目の休憩所まで来て見下ろすと京都市街の展望が広がっているはずだったが、あいにく黄砂でかすんでいる。水尾の分かれ小屋を過ぎれば頂上は目前でここから40分もかければ着いてしまう。

水尾の分かれには「水尾の里3.0km」の案内板。地図を見ると愛宕山の京都側の山腹にあって、日伏せのまじないとしてこの水尾のシキミを売る花売り場があるが、今日は閉店らしく「清めの樒女」には出会えなかった。総門をくぐり石段を登りつめるとそこが本殿だった。

首無地蔵 愛宕山参道 本殿に続く石段をゆ

かの明智光秀が「ときは今あめが下しる五月哉」と詠んだ西坊威徳院の跡は社務所になっていた。本殿に参拝し、ひと休みしたところで愛宕山の三角点は本殿より低い位置(890m)にあるが、ほんの20分程の道草で済んでしまうからそこへも立寄ることにした。
首無地蔵の分岐から北へ進むと鉄塔の側に三角点を見つけた。ここまで来るとさすがに登山者は少ない。天気が良ければ東側に比叡山が見えるはずだが…。月輪寺分岐から所々コブシの花が咲いている登山道を月輪寺まで下りてくるとシャクナゲの真っ盛りの季節で美しい。明智光秀御手植えの石楠花と書かれた案内板があった。

林道に出るまでケッコウ時間がかかったが、新幹線の出発時間にはまだ大分時間があるから、嵯峨といえば嵯峨豆腐と呼ばれる清涼寺そばの「森嘉」が有名で、白豆腐は400円と少し値段は高いがこれを京都土産とした。

水尾の里3.0kmの案内板 花売り場
総門 七合目休憩所
二の鳥居 渡猿橋 登山道をゆく
嵯峨豆腐森嘉 月輪寺 シャクナゲ・月輪寺