御池岳・鈴北岳
標高1247mの御池岳は鈴鹿国定公園に位置し、鈴鹿山脈の最高峰である。田中澄江さんの花の百名山のひとつにも選ばれており、カタクリ、イワカガミ、タチスボスミレ等が見られ、山上台地には石灰岩で出来たカルスト地形特有のドリーネが点在し、そこに水がたまり山名の由来となっている。三角点のある頂上よりその先のボタンブチからの見晴が良い。又鈴北岳西側の斜面にはフクジュソウの大群落があって人気は高い。
鈴鹿最高峰・御池岳と鈴北岳に登る
御池岳山頂
◆コースタイム/コグルミ谷登山口(35分)長命水(25分)カタクリ峠(1時間)御池岳山頂(20分)ボタンブチ(20分)御池岳(50分)鈴北岳(55分)鞍掛峠登山口
所在地MAP 御池岳  鈴北岳
ルートの紹介
御池岳と鈴北岳はカタクリやフクジュソウが咲くことで知られており、もっと早く来るべきだったがようやく三岐鉄道登山大会「カタクリの御池岳コース」に参加した。近鉄富田駅で三岐鉄道の乗り継ぎ終点で下車。シャトルバスで35分、コグルミ谷に向うと山側の登山口の指導標が立っている。

今日の予定は、カタクリ峠を越えて御池岳から鈴北岳の稜線を行ってゴールの鞍掛峠まで行く距離およそ11km、5時間かかるコースだ。石灰岩がゴロゴロしているコグルミ谷沿いの奥に向かって急な坂を登って行くのだが、前日の雨でぬかるんで滑りやすくかなり歩きずらい。40分ばかり登っていくと長命水の水場があった。水はそのまま飲んでも全く心配なく、身体の為にも良いらしい。
朝は少し肌寒い程だったが、ここまで来ると身体も程よく温まってきて一汗かいてしまった。山腹をトラバースし、カタクリ峠と呼ばれる尾根に出るとカタクリの季節にはまだ早いらしく花には出会えなかった。沢筋には名残の雪が残っており、丸山分岐を過ぎて25分ばかり残雪の登山道を登りきるとようやく山頂になる。御池岳は鈴鹿の最高峰で標高1247mあるが展望はあまり良くない。東へ20分も行った先に素晴らしい展望の岩場があった。


ボタンブチから鈴鹿方面 鈴北岳山頂 登山道をゆく

これが上天気だったら鈴鹿の展望が広がっているはずだったが、あいにくドンヨリしている。ボタンブチでしばらく景色を楽しんで次の目的地・鈴北岳に進むと傾斜もゆるく有難い。真ノ谷の源流に出て、左の谷を上っていって「池ノ平」まで来ると池があった。
真ノ池付近には山名の由来となった沢山の池があるらしく、西の稜線近くにはこの山最大の「元池」があるが、今回は素通りしてカレンフェルトやドリーネが点在する稜線を小1時間も進むとササに囲まれた尾根上に鈴北岳が見えて来た。鈴北岳の山頂部は広々とした草原で気分の良い所だ。琵琶湖が西の向こうにかすんで見える。

鞍掛峠への下山道は急だが歩きやすい。途中カタクリの花を一輪見かけカメラのシャッターを押し峠まで下りてくと、案内板にその昔は胸突き八丁と呼ばれ伊勢と近江を結ぶ難所だったとあった。御池岳、鈴北岳を十分楽しんだところで富田駅まで戻った。

真ノ池 鈴北岳南のカレンフェルトの草原
コグルミ谷 残雪の登山道
登山道をゆく カタクリ峠 コグルミ谷
カタクリの花・鞍掛峠 コバイケイソウ 鞍掛道登山口