鳩吹山
標高341mの鳩吹山は岐阜県可児市の西端に位置し、カタクリの群生地として有名だが、秋の紅葉も素晴らしい。いくつもの登山口があって体力に合わせた山歩きが出来る数少ない山で、気楽にハイキングが楽しめる。西山休憩所から継鹿尾山方面への縦走が楽しい。
四季を通じて楽しめる“鳩吹山”に登る
山頂直下 あずまや 鳩吹山山頂
◆コースタイム/氷場登山口(50分)鳩吹山山頂(30分)小天神登山口
所在地MAP
ルートの紹介
なるべく手近な山で、金もかからなくしかもスッキリする所を探して4月の第1週目は鳩吹山へ出かけた。標高は341mと低いが、春先にはカタクリが美しく咲く山として知られ、この時期が最高の季節だ。山野草の春一番の花のたよりは何といってもカタクリの花で、ここのカタクリの群生地は半端でなく、3月下旬から4月上旬にかけて斜面に見事な花を咲かせる。
整備されたいくつもの縦走路が楽しめ、頂上からの眺めも大変良い。国道21号線沿いの「湯の華」の看板を目標に右折すると可児川下流域自然公園駐車場がある。小橋を渡り遊歩道へ入っていくと「カタクリの群生地」と書かれた案内板があった。その先が一面のカタクリの群生地になっているが、花の開花にはまだ時間がある。

氷場登山口付近まで来ると観光客もここまでで登山者はほとんどいない。ジグザグの急な坂を45分ばかり登っていくとようやく尾根に出た。途中振返ると木曽川や可児市街の展望が広がってくる。東に続く道をのんびり歩いて行くと傾斜もゆるくなって、三角点のある山頂は2,3分も行った先にあった。

登山道から木曽川 氷場登山道 氷場登山道

このコースは西に下りると西山から継鹿尾山まで縦走路がつながっていて約13km、全てを歩くのはかなり長いコースになる。ベンチに腰を下ろし水分を補給して、小天神展望台からカタクリの群生地まで戻ってくると、さすがにカタクリの名所だけあって大勢の観光客で賑わい、アマチュアカメラマンが三脚を立てしきりにシャッターを押している。

こう沢山のカタクリの群生を見ると有り難味が薄れてくるが、やはり緑と薄紫の花弁は美しいものだ。園芸店でも売られているらしいが、やはり自然に中で咲いている野草が一番である。しばらく遊歩道を散策して「知多屋」に寄りトンカツを注文。店内は落着いた雰囲気で、腹ごしらえをしたところで次回は京の愛宕山かと山行計画を立てた。

カタクリの花
カタクリの花
カタクリ群生地案内板 カタクリの群生 氷場登山口