錫杖ヶ岳
標高676mの錫杖ヶ岳は布引山地の北端に位置し、円錐形をした姿は登山意欲をそそる。途中から急な登りになりつらいところだが、晴れれば経ヶ峰、錫杖湖と頂上の展望の良さに癒される。山名の由来は錫杖を持った修験者の行場だったことから名付けられたとも。又山頭部が雀の頭に似ていることかから地元では雀頭山とも云われている。
布引山地の北端“錫杖ヶ岳”に登る
錫杖ヶ岳山頂
◆コースタイム/駐車場(20分)北畑登山口(50分)柚之木峠(1時間)錫杖ヶ岳山頂(1時間)西登山口(10分)駐車場
所在地MAP
ルートの紹介
まだ行ったことがない山の向こうに何があるかきになって、3月下旬三重県伊賀地方にある錫杖ヶ岳に登った。朝は少し寒かったが天気は良く東名阪自動車道・亀山IC付近にさしかかると南北に長い布引山地が見え始めた。錫杖ヶ岳はその北端にある。今回の予定は北畑登山口から柚之木峠まで来て山頂から下之垣内西登山口へ下りる距離:約4km 4時間かかるコースだ。
亀山PAでトイレを済ませ、芸濃ICから安濃川沿いに県道42号線で35分。下之垣内から西へ1kmばかり行った先の北畑集落に入ると登山口となるが、手前に錫杖ヶ岳の撮影ポイント・湖水公園がある。カメラのシャッターを押し準備して出発。お地蔵様の前を通り、沢沿いの道を50分ばかり登りをやって柚之木峠のピークまで来るとうっすらと汗ばんできた。

ピークといっても標高はまだ390m。ここは昔伊賀と伊勢、鈴鹿を結ぶ主要な峠だったが、今では近くを林道が通じ登山者専用の休憩ポイントになっている。北畑からのコースはかなり荒れていて倒木も多くあまり使われていないようだ。しばらく快適な尾根道となって、南面の山腹路に出ると前方に山頂部がチラリと見えた。

山頂から錫杖湖 錫杖ヶ岳山頂にて 山頂から名阪国道方面

徐々に傾斜がキツクなってきて鎖場や固定ロープが張られた岩場もあるが、小1時間も登って行って山頂に出ると登山口の下之垣内の集落や湖水公園、右側には経ヶ峰(819m)など評判通りの展望が広がっている。

山頂のスペースは狭く先客達がくつろいでいて座る余地はない。仕方なしに斜面に腰を下ろした。このところ少し体重が多くなったからこの際ここで少し落としたいところで、ザックをかきまわしコンビニで間に合わせに買ったサンドイチで昼食を摂って下山にかかる。
頂上付近には「10」と書かれたプレートがあって登山口まで続いているから地図を見るまでもなく、しばらく下りて行くとプレートNO5が出てきた。ここから30分も下ると西登山口に出た。帰りがけに「あのう温泉」に寄りアゴまでドップリ浸かった。体重は1.5kgばかり減ったようだが、それもその後二日もしないうちに元がとれてしまった。

登山道 山頂直下の岩場
登山道 柚之木峠
湖水公園 西登山口 お地蔵様