尾高山
標高535mの尾高山は三重県菰野町の位置し、1000m級の峰々が連なる鈴鹿山脈の前衛峰で、のどかな里山として風情があり登りやすく展望も良い。登山口にある「三重県民の森」は森林浴や自然観察、野鳥観察など四季を通して楽しめる。近くには湯の山温泉もあって、ひと風呂浴びて帰るのも良い。
鈴鹿山脈の前衛峰“尾高山”に登る
尾高山山頂
◆コースタイム/登山口(20分)東屋(20分)見晴コース分岐(40分)尾高山山頂(45分)見晴コース入口(30分)登山口
所在地MAP
コースの紹介
3月の第3週目は日本橋から品川宿まで歩く東海道の旅を計画していたが、急遽行先を変更して三重県菰野町にある尾高山に登った。山自体の標高は535mと低いが、鈴鹿山脈の前衛峰だけに見晴は良い。頂上でのティータイムを楽しみにして三重県民の森に入っていくと「尾高山千手観世音菩薩」と書かれた看板があった。

広い駐車場が完備し名古屋から1時間半とマイカー登山に便は良く、この時期駐車場に車は無くておかげで静かな山歩きを楽しめる。この奥が行者コースの登山口になるが、脇に観音堂がある。樹齢300年の檜の古木が続く参道を進み、石段を登りつめるとそこが聖徳太子の作と云われる千手観世音菩薩像が安置されている六角堂である。周囲はシーンを静まりかえっていて人影は全くない。
20分ばかり登りをやって東屋まで来ると徐々に尾高高原の展望が広がってきた。この山はゆっくり歩いても1時間半もかからない。高さ30cm程の行者の石像の前を通り、固定ロープが張られた急坂を登りきると尾根道に出た。行者コースと云われているが難所もなくて、見晴コースの分岐を過ぎてまもなく洗谷コースからの登山路が出てくると山頂は近い。

見晴コース入口から魚止の滝に向う 山頂から尾高高原方面 残雪の登山道をゆく

ここまで来るとたいした雪の量ではないが、残雪で滑りやすく慎重に登っていくのでかなりの時間を損した。所々シカらしき足跡が残っている。山頂側の案内板に「大石」と書かれた文字が残っていて、西へ15mばかり下って行ってみたがどこにあるか分からない。あきらめて展望台に上がると正面に釈迦ガ岳がドカッとそびえている。

尾高山から右に真っすぐ伸びた東尾根を登った登山者もいるようだが判然としない。姿を見ただけで他にすることもないから、インスタントの味噌汁を沸かしオニギリでオヤツタイムとした。帰りは見晴コースの登山口まで下りて来て、ついでに「魚止めの滝」まで行ってみた。下山後四日市市の「はま寿司」に寄りヤレヤレ。予測通りの味であった。

展望台から釈迦ガ岳パノラマ

固定ロープが張られた登山道をゆ 固定ロープが張られた登山道

あずまや 六角堂 行者の石像
魚止めの滝 参道入口 駐車場