八頭山
標高731mの矢頭山は三重県一志町と美杉町の境に位置し、役小角により開山されたと伝えられている。特徴的な山容は伊勢湾を行き交う漁船の目印にされ、津から松阪にかけてどこからでも望むことができる鋭い峰をもつ山である。頂上から高見山地、伊勢湾の眺めは素晴らしい。
役の小角開山の“矢頭山”に登る
矢頭山山頂
◆コースタイム/登山口(25分)椿小屋(15分)尾根(40分)大日拝展望台(30分)矢頭山山頂(40分)矢頭峠(10分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
三重県伊勢地方にはまだ行ったことがない魅力ある山が沢山あって、トレッキングツアーを利用して一度見たいと思っていた「矢頭山」と「伊勢山上」コースに参加してみた。今日はこの二つの山を登る。周囲を見渡すと同じ世代の人も何人かはいる。
東名阪自動車道・安濃SAでトイレ休憩をとって久居ICから40分。中宮公園で下車すると県天然記念物「矢頭の大杉」の先が登山口となっている。まず最初の目的地、大日拜展望台に向う。沢沿いの奥に向かって山道が続いている。右岸の御峯コースを登っていくと不動の滝の横で滝見コースと合流し、林道出合まで来ると椿小屋の前に出た。

沢から離れ山道に入ると徐々に傾斜がキツクなって15分程登っていくと尾根が出てきた。ここからしばらく固定ロープが設置された尾根を直登することになる。夏だったら距離4km、標高差は450mと簡単なコースだが、今頃の登山道は年末寒波で積雪が残り、所々凍りついていて4本爪の軽アイゼンを用意した。

仁王峠(矢頭峠)まで1158m 波瀬小学校卒業記念登山プレート 矢頭山山頂で一休み

山登りの技術を教えてくれる先輩のようなものはなかったが、何とか乗り切ろうと思えば自然と分かってくるらしい。アップダウンを繰り返しながら40分も登りをやると大日拜展望台に出た。一旦下り山頂直下の岩場を巻きながら登りきるとようやく山頂になる。矢頭山の山頂部は予測以上に広く、脇には波瀬小学校H20年卒業記念登山のプレートが残されていた。
天気が良ければ高見山地から伊勢湾まで見渡せるが、あいにく薄曇で小雪混じりの風が冷たく十数分居ただけで早々に切り上げた。矢頭峠への下山道は急だが50分もかければ着いてしまう。慎重に下り次の伊勢山上へ向った。

山頂直下の岩場 登山道
大日拜展望台 矢頭山案内図
登山口          椿小屋  県天然記念物「矢頭の大杉」