本城山
標高423mの本城山は美濃市と関市の境に位置する栃洞山のことで、古城山とは相対する山である。昔は城があっただけに展望は良くいくつものコースが選べ、大仏山、高沢山への縦走の組合せは自在。四季を通して体力の合わせた山歩きが楽しめる。
富野小学校の校歌にもある“本城山”に登る
本城山山頂
◆コースタイム/登山口(40分)中間ポイント(40分)本城山山頂(30分)中間ポイント(30分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
今年は梅雨明けから暑い夏が続いていたが、8月に入ると更にドット暑くなった。夏バテを返上しようと久しぶりに近郊の山へ出かけてみた。岐阜県関市にある本城山は標高423m、気楽に登れる山で、初対面の山でもある。神野の集落に入り、ゴルフ場の看板を目標に右折した先の薬師堂に登山口がある。

この一帯は美濃清水で知られる高沢観音が安置されている高沢山から大仏山を越えて本城山への縦走路が人気だが、今日は短時間で上れる八神コースを選んだ。薬師堂から竹やぶに向って細い道が続いている。指導標から山道に入り、薄暗い林を進むとやがて尾根が出てきて、登りきると「中間ポイント休憩場所」と書かれた案内板がある小広場に出た。
ここまでおよそ30分は歩いたろうか?一汗かいてしまった。小休止して「椿回廊」に入るとやけに頭のまわりにブヨが寄ってくる。「神滝不動」「神滝」に寄り道しながら段状になった城跡を登っていって「石垣跡」「井戸跡」の看板を過ぎれば頂上は目前。段郭状に曲輪が良く残っている。指導標に沿って登って行くとすぐ山頂になる。

180度の展望が広がり、南方面は断崖絶壁で天然の要害となっている。プレートには天文二三年落城とあって、かっては斉藤氏一族郎党が住み着いて歩いていたかもしれないが、今の本城山は崩れかけた僅かな石垣と井戸跡が残っているだけだ。頂上の岩場は唯一のビューポイントで、弁当を広げるにはピッタリの場所である。

朝から雲が多かったが、良く晴れた日には名古屋の高層ビル群まで見渡せるらしい。しばらく休んでいると下の方から犬の鳴き声らしい声が聞こえてきたが、下山中偶然出くわした猿の親子で、近づいていくと森の奥へ消えていった。薬師堂まで戻ってきたら、今頃になって少し雲がとれてきた。

山頂の大岩 石垣跡
神滝不動 椿回廊案内板
中間ポイント休憩場所 立木仏
薬師堂 登山口