富士見台
◆標高1739mの富士見台は、岐阜県中津川市と長野県阿智村の県境に位置し、1400mから1700mの高原状の台地で、稜線一帯はチシマザサに覆われている。広々とした頂上と中ア、南アの展望は素晴らしく、新緑から紅葉まで楽しめる。
日本三大アルプスが展開する“富士見台”に登る
富士見台山頂から恵那山
◆コースタイム/登山口(30分)神坂小屋(20分)神坂山(15分)神坂小屋(10分)富士見台山頂(25分)萬岳荘(10分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
あれこれ登山口を探しているうちに今年も新緑の季節になって、年期だけは7年目に入った。最初から技術を教えてくれるような先輩もなかったが、いざとなると自然となんとかなるものらしい。7月にはいつもの三人でANA「定額給付金記念 超割」を利用して二年ぶりに北海道へ行って来る。

飛行機を使う登山は思った通りの予定が立てられない事も予想されるが、なかなか行かれない遠方の山なので、温泉もグルメも楽しんでやろうと思っている。ちょうどそろってヒマな時だから具合がいい。

手近な富士見台は一度見てみたいと朝7時に自宅を出発、国道19号線で岐阜県中津川市に向かう。本来の登山口はふもとの強清水からだろうが、出来るだけ高度を稼いで楽しようと大谷霧ヶ原林道を30分も進んだところで峠に来た。

神坂峠は恵那山の登山口の一つにもなっており、すぐ側の萬岳荘は1600mだから標高差は600mぐらいだろうか?登山道を進むと傾斜もゆるく30分程の登りで神坂小屋がある平坦な所に出た。この避難小屋は雨降りでもないかぎり使うことはなく素通りし、数分も歩くと頂上だがあまり運動としてはキツクなさすぎるようで、来たついでに神坂山にも寄り道することにした。

富士見台の山頂部は広々とした平原状の台地で気分のいい所である。帰りは上から見えた萬岳荘にも立ち寄り、散歩気分の山歩きだった。時間も11時を回り、腹の虫も鳴いてきたからひさしぶりに「くるまや」で定番のザルソバとカケソバを注文しようと決めた。


神坂山山頂 頂上まで5分
神坂小屋と恵那山 チシマザサに覆われた稜線
ふもとの強清水 萬岳荘


茶臼山・萩太郎山
◆茶臼山スキー場がある標高1415mの茶臼山は愛知県豊根村と長野県根羽村との境界に位置し、山頂直下まで自動車道が通じ、のんびり歩くには最適の山で奥三河、南アルプスの展望が素晴らしい。
愛知県の最高峰“茶臼山”に登る
茶臼山山頂
◆コースタイム/登山口(40分)茶臼山山頂(15分)林道出合(30分)登山口(20分)萩太郎山(15分)駐車場
所在地MAP
ルートの紹介
今年のゴールデンウイークは高速道路料金の値下げがスタートし、どこも渋滞が予想されるからこれを避けて西三河の茶臼山へ出かけた。ここは何年か前になるが、初めから頂上まで行くつもりもなく稲武町から県道80号線を上り茶臼山高原まで行ったことがある。

頂上付近まで自動車道が通じ、手軽な山だから一度登っておこうという程度の気持で愛知県設楽町へ向かう。茶臼山高原道路は平成20年4月13日から無料開放されていて、案内板を目標に30分も進んだところで広い駐車場に来た。

頂上での昼食を楽しみに登山道を進み、40分程でゆるくなった傾斜を登りきると平坦な開けた所に出た。二人ともザックを下ろし小休止。山頂には展望台が設置されていて特に長野県側の展望台からの眺めは素晴らしい。重さを気にしないで持ってきたガスバーナーを組立て、食料はカレーパンと味噌汁。すべて軽ければいいが、2Lくらいの水でもザックがバカに重く感じる。デザートはリンゴ。

すぐとなりには「茶臼山スキー場」がある萩太郎山が真正面に見える。リフトに乗る方法もあるが、天気も良く時間はタップリあるからスキー場の斜面を登って行くことにした。山頂部には芝桜が丘一面に咲いていてキレイだ。
カメラのシャッターを押すのに夢中になったが、ほんの40分くらいの道草ですんだ。茶臼山と萩太郎山の間に池があって、水上から景色を楽しもうとおもったがボート料金はメッポウ高く、周囲を散策して駐車場へ戻った。


茶臼山から萩太郎山 愛知県側の展望台
芝桜の丘 芝桜の丘から茶臼山
西側登山道をゆく 西側登山口


高屹山
◆標高1303mの高屹山は飛騨高地から飛騨川を挟んで東側に位置し、頂上からは位山三山、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山と展望は素晴らしい。新緑も紅葉も良く初夏から秋まで楽しめるコース。
位山三山を遥拝する“高屹山”に登る
高屹山山頂
◆コースタイム/登山口(50分)右折れ岩(55分)ふれあい広場(5分)高屹山山頂(35分)水場(25分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
ゴールデンウィークも終った5月中旬、久しぶりに山友達から高屹山へ誘ってくれたのですぐOKの返事を出した。高山市久々野町にある高屹山は標高1303m、北側の朝日町から甲谷林道を利用して登る道もあるらしいが、今日はガイドブックに紹介されている久々野町側から入って林道を登山口まで乗りつける。
7月には芦別岳、富良野岳で遊ぶ計画だからトレーニングを兼ねて、東海北陸自動車道で高鷲ICを過ぎて「ひるがの高原SA」付近まで来ると白山が大きく見えはじめた。ここでトイレを済ませ、ついでにコンビニで弁当を購入。高速道路を使っても登山口に着いたのはちょうど10時半、ここまで3時間かかった。

途中、所々林道の脇にタラの木が生えている。このタラの芽をとりかえりテンプラにすると独特の味がして美味で金もかからない。しばらくは涸れ沢の道を歩くと傾斜がキツクなってくる。浮石の多い登山道を「お立岩」を越えて休み休み登りきるとようやく開けた山頂部に出た。

ふれあい広場には展望案内板があって、位山三山が正面に見える。ここまでおよそ1時間50分、山頂へは一旦下り再び登っていくとすぐそこが頂上だった。

北側から見る御嶽山は見ごたえがある。大休止して帰りは南に続く道を下ると登山口まで1時間もあれば下山してしまう。「峠のさこ」を過ぎたら西へ進み、30分程で登山口に出た。岩から湧き出している水の冷たくうまいこと、これをペットボトルに汲んで土産とした。


山頂から御嶽山 位山三山
ふれあい広場 ゴジラの背
登山口 登山道をゆく


糸瀬山
◆標高1867mの糸瀬山はJR中央本線大桑駅の東に位置し、どっしりとした山容の山である。青ナギから上部はヤブ漕ぎで頂上はすぐだが、弁当はここでここで広げたい場所だ。自然の豊かさと雄大さは素晴らしい。
中央アルプスの展望台“糸瀬山”に登る
糸瀬山山頂
◆コースタイム/登山口(1時間10分)丸屋ノ鳥屋(50分)山居ノ鳥屋(1時間30分)糸瀬山山頂(1時間)山居ノ鳥屋(25分)丸屋ノ鳥屋(1時間)
所在地MAP
ルートの紹介
6月上旬、H氏と北海道登山の打ち合わせをしていると糸瀬山の話になった。昨年11月木曽の風越山に登った時、中津川市を過ぎて大桑村付近まで来ると前方にどっしりとした姿の大きな山が見えてきて一度登ってみたいと思っていた。

6月8日早朝、梅雨入り前の貴重な晴れ間を利用してK氏を誘って糸瀬山に向かう。大桑村の集落に入ると国道19号線沿いに登山口への案内板が立っている。標高差およそ1000m、3時間かかるコースはトレーニングの山としてが十分で、しばらく歩くと丸屋ノ鳥屋と呼ばれる尾根が出てきた。

まむし坂を過ぎて「四ノ谷・頂上二時間」と書かれた標識の先を登りはじめた頃、伊那川ダムのエメラルドグリーンの水面が見えて来た。かなりの時間をかけてデカイ倒木をくぐったり、乗り越えたりしながら青ナギのガレ場に出ると展望が開けここから見る中央アルプスの眺望は素晴らしい。

ここまで3時間半は歩いたろうか?少々バテ始めていた。小休止して水分を補給していると背中に痛みを感じた。見ると笹ダニで大きさは5mmくらいの平たいヤツで、一匹だけいるはずがないからよく見ると三匹もいた。全く気分の悪い生き物だ。

青ナギを過ぎれば頂上はすぐだが、途中からひどいヤブ漕ぎを20分余りでゆるい尾根をはい上がると山頂付近は山野草の花盛りの季節で「イワカガミ」のピンク色の花がよく目立つ。時計は13時を回っており展望台は少し先だが、昼食としたほうが良さそうで弁当を広げようやく大休止。帰りがけに「ノロシ岩」も見物して登山口に戻ったのは丁度16時だった。


青ナギから頂上は目前 ノロシ岩
青ナギから中央アルプス 伊那川ダム
ヤブ漕ぎの登山道 まむし坂
イワカガミ 登山口


芦別岳

◆夕張山地の最高峰・標高1726mの芦別岳は岩をめぐらせた鋭い山容を見せ、周辺の山地から抜き出て高く北海道のマッターホルンの異名を持つ。富良野市、南富良野町、芦別市にまたがっている。
夕張山地の主峰・芦別岳の登る
芦別岳山頂
◆コースタイム/登山口(1時間45分)見晴台(50分)鶯谷(1時間10分)半面山(50分)雲峰山(40分)芦別岳山頂(30分)雲峰山(1時間30分)鶯谷(35分)見晴台(1時間25分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
出発の日が近づいてきた頃、本州はまだ梅雨前線が停滞中で予定の日に登れるかどうか分からなかったが、北海道には梅雨がないと言われており、これが本当なら期待できる。この7月2年ぶりに北海道の山を目指し山友達と中部国際空港で待合わせた。

家を出たらなるべく長く山に入っていたいが、三泊四日が限度らしい。新千歳空港に着いたのは13時40分すぎでレンタカーで2時間半、富良野に向かい町営「ふれあいの家」にチェックインする。

富良野をベースに芦別岳、夕張岳を計画していたが、二日連続して10時間を超える登山は厳しく、体調をみて3日目は比較的短時間で登れる上ホロカメットク山に変更することにした。翌朝はあいにく薄曇りだったが北海道の山を楽しもうと、夕張山地の最高峰・芦別岳をねらって山部登山口に向かう。

温度計はないけれど15度前後だろうか?Tシャツでは少し肌寒い。休憩を含め、6時間かかってようやく頂上に立ったのは12時を少し回っていた。北面の谷にはまだ残雪があって、さすがにさわやかで涼しい。がんばって登ってきたからまずビールで一杯やる。こんな美味いものを持ってきて良かったが適温まで冷えているかどうか…。
オニギリで元気がでたところで、山頂直下の急斜面を下り雲峰山まで出るのに少し手間どったが、下りは4時間ですんでしまった。山での汗を流そうと思って中富良野の温泉に立ち寄り、たまには長湯して宿に戻るとすぐ酒盛りになった。


雲峰山から北尾根 芦別岳から十勝方面
雲峰山から芦別岳の稜線 登山道をゆく
登山口 ふれあいの家
コケモモ ミズバショウ