岳山
◆標高599mの岳山は美濃加茂市の北に位置し、武儀町、七宗町、上之保村にまたがっている信仰の山。山頂の祠には火の神・秋葉神社と農の神・洲原神社の二つの石仏が祀られている。
ぎふ百山の一つ、信仰の山“岳山”に登る
岳山山頂
◆コースタイム/登山口(30分)尾根(10分)岳山山頂(20分)林道(10分)登山口
所在地MAP
コースの紹介
納古山で登山を楽しんだ翌月、頂上から北に見えた岳山に出かけた。県道58号線沿いの北条峠を越えて朝日屋バス停を目標に左折し、奥田地区に向かうと正面に岳山が見えてきた。

昼間の集落には人影は全く無い。周囲に植えられているのはシキミの木で、花の無い季節には供花としてなくてはならないが、実は有毒で木はせいぜい数珠球に使われるぐらいだ。林道終点の民家の脇を進むと小さな池の側に登山口の指導標があった。付近にはシイタケ栽培のほだ木が沢山積み上げられている。
しばらく緩やかな道を歩くと途中から傾斜がかなりキツクなるが、40分もかければ着いてしまうから休み休み進む。ふりかえると納古山が見える。30分程でまっすぐ平坦な尾根が出てきてこれを進んでいくと踏み跡はやや薄くなるが、最後の急坂を登りきると木のない空間が開けて小さな祠が祀られている所に出た。
この山には二等三角点があるが、木が育っていて展望はない。休憩する場所を探して南に続く道を下って行くと突然視界が開け、御嶽山が見える所に来た。ザックを下ろし腹ごしらえをして周囲を見ると、尾根を下る道がある。

落葉で滑りやすい下道を下って行くと登山口からどんどん離れていくが、二人とも戻る気もないから途中で西へ回りこむと踏み跡は薄くなってルートを外したが、大きく迷うこともなく急斜面を立木につかまりながらまっすぐ降りていくと林道が見えて来た。道端にはフキノトウが芽を出していて帰りがけのダチンに採って土産とし、フキ味噌にした。


展望台から御嶽山 登山道
登山口 シイタケのほだ木
シキミの花 道端のフキノトウ


高曝山
◆標高457mの高曝山は年号が「平成」となって一躍有名になった平成山の東に位置し、静かな山歩きを楽しめる。弁当を広げるのは頂上より手前の平洞が良い。近くには「道の駅・平成」があって寄り道したい場所である。
津保川水系の静かな山“高曝山”に登る
高曝山山頂
◆コースタイム/登山口(10分)平成山分岐(20分)平洞(55分)高曝山山頂(40分)平洞(20分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
県道58号線沿いのコンビニで山友達と待ち合わせ平成自然公園に向かうと広い駐車場が完備し、まずトイレを済ませ水筒に水を補給した。この公園の奥が登山口となっているが、途中からすれちがいが出来ないくらい細い道になってきて丁度前方から車が降りてくるのに出くわした。

上り優先のマナーだろうか?山側で待っていてくれて「ありがとう」と礼を言って進んだところで駐車場の脇に登山口の案内板があった。平成山との分岐を過ぎて急坂を登りきると標高424mの平洞のピークになる。展望が広がり、今まで尾根にかくれて見えなかった高曝山が見えて来た。

時間はタップリあるからカメラのシャッターを押し、小休止して東に続く道を一旦下り、再び登って行く。いくつかのピークを越えてのんびり進むとちょっとした岩場もあるが、傾斜もキツクなく周囲には「ツリシノブ」らしい枯葉も見える。途中一ヶ所視界が開け白山がはっきり見えた。

50分程で山頂らしい所が見えてきて、ようやく」林に囲まれた平坦な所に出た。立木に木札が付けられていてここが高曝山山頂と分かる。食料はいつもコンビニで買ったオニギリ二個とお茶だが、今日は朝から風が冷たくガスバーナーを用意しカップラーメンにした。

山の中ではどんな食事でもけっこう美味なもので、寒い時期はあったかいものがありがたい。頂上には15分もいれば満足する。東へ下る道があるらしいがわかりにくく、踏み跡もない。あきらめて来たルートを引き返した。帰りがけに「道の駅・平成」に寄り道して、ちょっと温めだったが足湯を楽しんだ。


平洞 山頂直下の岩場
平洞と平成山分岐 登山口
マンサクの花 平成自然公園


点名・354

◆点名・354は美濃市の北郊外・長良川と板取川に挟まれた丘陵地帯に位置し、地元では高山と呼ばれている。尾根道をのんびり時間をかけて登りきった頂上からの見晴しは良い。
美濃市郊外の無名の山“点名・354”に登る
点名・354山頂
◆コースタイム/駐車場(40分)尾根(40分)点名・354山頂(40分)駐車場
所在地MAP
ルートの紹介
3月の第4週目は美濃市郊外の点名・354に登った。地図上には名前はなく、地元では高山と呼ばれているが登る人は少ないらしい。K氏の自宅に近いコンビニで待ち合わせ、長良川右岸の湯の洞温泉に向かう。長い尾根コースを避けて短時間で登れる林道終点から歩き始めたが、登山口らしい所はどこを探してもない。
沢沿いに奥へ進むと暗い感じになって踏み跡もなく、周囲を見回しているとシカが斜面を登って行くのが見えた。あとをつけていくと岩にはばまれ、一旦沢に下りると対岸へツルツルの倒木の上をバランスをとって一歩一歩進む事になった。ケモノ道に出てとにかく急斜面の直登が尾根に出るまでつづいた。

がんばって登るが30分程でバテテしまい、斜面に腰を下ろしキッカリ5分休み水分を補給。立木につかまりながら登るので、これがタラの木みたいなトゲだらけの木だったら血だらけになるところだ。大きな岩を回り込むとやっと尾根ルートからの登山道に出た。斜面にはシデコブシの花が咲いていて良く目立つ。

ここからわずか40分程だが、急な登りがつづいてかなり体力を使う。ピークを越えて休み休みロープにつかまりながら登りきるとようやく明るい山頂に来た。180度の展望が広がり、眼下に長良川、その向こうに御嶽山、天気が良かったから名古屋市のビル群まで見える。

オニギリで元気がでたところで下山は尾根ルートの途中から近道を40分も降りていったら登山口は駐車場のすぐ側の宝生観音の裏だった。標高は354mと低いが、頂上からの展望の素晴らしさに癒される山だ。


長良川と古城山 尾根道
急斜面をゆく 尾根まで10分
ヤマツツジ 宝生観音


入道ヶ岳
◆標高906mの入道ヶ岳は県境から三重県鈴鹿市側に張り出した山だけに展望は良い。アセビの大規模な群生地として知られ、楽しい山歩きの魅力が一杯の山である。
鈴鹿セブンマウンテンのひとつ“入道ヶ岳”に登る
入道ヶ岳山頂
◆コースタイム/登山口(30分)尾根(1時間30分)北の頭(5分)入道ヶ岳山頂(1時間20分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
バスツアーハイキングを利用して三重県鈴鹿市の入道ヶ岳に出かけた。全行程6.0km 4時間のコースで展望に恵まれ頂上からの眺めは良い。名鉄バスセンターに向かうと大勢の登山者が出発の準備をしている。東名阪自動車道・鈴鹿インターから10分と便も良いが、高速道路料金の値下げがスタートしたせいだろうか?渋滞にまきこまれ登山口の椿大神社には8時35分に着いた。

北尾根ルートを歩き始めると最初から急な登りになって一汗かいたが、30分程で平坦な尾根が出てきた。この登山道の途中には1〜10までの数字が標示された通報ポイントが設置されていて、非常の場合に役立つようになっている。

避難小屋を過ぎて急斜面を登り、アセビのトンネルを抜けて進む。北の頭を越えないと目的地に着かないから1時間半も登りをやってやっと北の頭に出ると登山道の先に入道ヶ岳山頂が良く見える。天気予報では午後から雨らしい。オニギリと味噌汁で早めの昼食にした。

たまにはインスタント食品も顔をだすが、日頃から米の飯と味噌汁で生活しているので、これなしでは生活しにくくなっている。食後にコーヒーを入れて鈴鹿の山々を眺めながら一休みしていると下から登山者が次々上がってくるのが見える。小休止してほんの5分あまりの登りで頂上に来た。

山頂部はだだ広く360度の展望を味わえる所はそうめったにはなく、ここからの眺めは素晴らしい。バスの出発時間にはもう時間もあまりないだろうから、下山は二本木尾根コースを1時間20分も下ると登山口に着いた。


北の頭から鎌ヶ岳と御在所岳 アセビの群生地をゆく
急斜面をゆく 二本木尾根を降る
アセビ 登山口


池田山
◆標高923mの池田山は伊吹山のほぼ東北東に位置し、登山口の霞間ヶ渓は「岐阜・水と緑の環境百選」などに選ばれている桜の名所で、柔かな盛り上がった山容は一度は登山意欲をそそる山である。
桜の名所・霞間ヶ渓から“池田山”に登る
池田山山頂
◆コースタイム/登山口(30分)第二休憩所(1時間20分)ナツツバキの森(1時間10分)池田山山頂(2時間)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
今年も桜の季節になってきた。4月の第1週目は花見と登山を楽しみに岐阜県揖斐郡池田町の池田山に登った。桜の名所になっている山はどこも車で行けるように整備されているが、ふもとからゆっくり登ることにした。
標高は923mと1000mにも満たないが、登山口は100mだから標高差で言うと820mぐらいだろうか?岐阜市内は朝の渋滞がはじまり、待合わせ場所には二人共30分遅れで着いた。「霞間ヶ渓」に向かうとさすがに桜の名所だけあって大勢の観光客がカメラのシャッターを押しているのが見えるが、登山者は我々二人だけのようだ。

桜並木の坂を登って行くと、たいした難所もなさそうだが傾斜はかなりキツク30分程進むと休憩所があった。指導標には「焼石神社2.8km・100分」とある。ジグザグの急坂を登りきると突然舗装された林道が出てきた。ここまで来ると桜のツボミはまだ固い。

「ナツツバキの森」と呼ばれあずまやがあるので休憩するにはピッタリの場所で、林道と交差しながらのんびり進む。この先登山道は林道の脇に切れ端のように残っていて、すぐ側を車が通過して行く。頂上直下まで林道が通じ、森が痛めつけられている感じだ。

「焼石神社」を過ぎて林道から山道に入るとすぐ頂上に来た。池田山の山頂部は広く、先客数名が弁当を広げてくつろいでいる。展望台からの眺めは素晴らしく、わざわざやって来るだけの価値は充分あった。


展望台 池田山から能郷白山
焼石神社まで20分 展望台から伊吹山
登山道から桜並木 池田の森