屏風山
◆標高794mの屏風山は中央アルプスの末節に位置し、ちょうど屏風を立てたような山容は南北4.5km,700m級の峰々が並び、笹平登山口から常盤口までの縦走は楽しい。
中央アルプスの末節“屏風山”に登る
山頂から恵那山
◆コースタイム/登山口(30分)林道分岐(20分)常盤口登山道分岐(30分)屏風山山頂(20分)黒の田東湿地(45分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
去年までまだ湿原の魅力を感じていなかったが、今年はどんな花が咲いているか楽しみで黒の田東湿地まで何度も足を運んだ。春から夏にかけては活気に満ちていて9月いっぱい楽しめたが、10月に入ると花も終わりかけサワヒヨドリが残っているくらいだった。

この山はいくつもの登山道があって一度寿老の滝コースで登りたいと思い国道418号線から佐々良木川の支流沿いの進むと恵那市観光協会が管理するトイレが見えてきて、その先が登山口となっている。駐車場の脇には「寿老の名水」が湧き出していてここで水筒に水を補給した。

峯山林道を進むと「小滝まで350m」の案内板。20分程の道草ですむからここにも立ち寄ることにした。やがて「屏風山へ」の指導標から尾根を登っていくと西側に空間が開けて北屏風山が姿を見せた。

登りきって常盤口からの登山道へでたら偶然二人組みの青年と出会い、「こんにちは」と一声かけて最後の急坂を登り、北屏風山のピークを過ぎるとすぐ山頂に到着。水分を補給し、軽いオヤツタイムとした。帰りは馬ノ背山からほんの20分ばかり斜面を下ると鞍部に出て、入って行くと森に囲まれた湿原に出た。

今では所々枯れ始めていたが、濃い紫色のリンドウだけが良く目立つ。昼食を摂って他に行く所も別にないから林道を下って行くと、ただ長くてアプローチを考えるとこのコースの利用者は少ないと思われる。駐車場に車は一台もなく、ラジオを聴きながら歩かないとどうしよもない。


案内板        黒の田東湿地
林道から屏風山への分岐       寿老の名水
登山口        寿老の滝


風越山
◆標高1699mの風越山は中央アルプスの三ノ沢岳から西に延びる山稜の末端に位置し、かっては木曽駒を育てる採草地として利用された放牧地だった。弁当を広げるには頂上よりも手前の「カヤトの丘」が良い。
木曽八景のひとつ、風越の春嵐“風越山”に登る
風越山山頂
◆コースタイム/登山口(1時間)「山頂まで1キロ」の指導標(1時間15分)カヤトの丘(25分)風越山山頂(1時間30分)林道(30分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
11月上旬山友達から電話が入り、長野県上松町の風越山に誘ってくれたのですぐOKの返事をだした。
今日は秋になって特に涼しい日だったから山上はかなり冷えると思い、フリースとレインウエアーを用意して国道19号線沿いの上松から吉野集落に入り「木曽古道」と書かれた看板を目標に林道を15分ほどで車を捨て山道に入る。

木曽古道は中山道が整備される以前から木曽を南北につないでいた道らしいが、今では舗装された林道の脇に切れ端のように残っていた。家を出るときは雲が多かったが午後は晴れるらしく天気予報に期待して1時間ばかり登って行くと「山頂まで1キロ」の指導標があった。

ここからわずか1キロだが、かなりきつい直登が続いて体力を使う。傾斜がゆるくなるまで40分はたっぷりかかる急な登りだった。やがて尾根が出てきて、背丈ほどのススキやカヤの斜面を登りきると「カヤトの丘」と呼ばれる気分のいい所に出た。

眼下に木曽川、上松の町並み、その向こうに新雪がついた御嶽山が真正面に見える。登山道の先に目的の風越山の頂上部が見えてきて、1640mの「風越の頭」を進んだところで右へ一旦下り、再び登って行くとそこが風越山山頂だった。スペースは狭く、頂上標識がなければ見逃してしまうところだった。
期待していた中央アルプスは林に囲まれ見えない。展望台は5分先だが、もうだいぶ疲れた感じだからここで昼食を摂り大休止。帰りは滑らないよう立ち木につかまりながらバランスをとり、1時間も下ると林道が見えてきてようやく登山口に出た。

木曽川と上松の町並み カヤトの丘から御嶽山
カヤトの草原を登る 見頃の黄葉
山頂まで1キロの指導標 登山口

猪臥山
◆標高1519mの猪臥山は高山市の北西に位置し、イノシシを連想させるどっしりとした山容。山頂から見渡す北ア連峰、白山連峰等360度の展望は素晴らしく、ブナ林と紅葉も楽しめる
飛騨の大展望台“猪臥山”に登る
猪臥山山頂
◆コースタイム/駐車場(10分)猪臥山山頂(5分)駐車場
所在地MAP
ルートの紹介
11月中旬、ひさしぶりに友人Kと紅葉を見に奥飛騨に向かった。東海北陸自動車道で「ひるがの高原SA」付近に来ると白山が姿を見せ始め、この山が見えて来ると奥飛騨に来た気分になる。

本来の登山口は小鳥峠の頂上から尾根伝いに登るのだろうが、出来るだけ高度を稼いでラクしようと思い猪臥林道を使うと山頂直下まで車が入り、実に簡単に紅葉を楽しめる。飛騨清見ICから卯の花街道に入り、道の駅「飛騨古川いぶせ」を目標に左折し、赤や黄色の紅葉を眺めながら30分も進んだところで駐車場に来る。

ここまで北アルプスのパノラマが展開するドライブコースでお手軽な登山である。眼前に猪臥山の山頂部が見え、鳥居をくぐり進んでいくと「山の神」の祠がある平坦な所にでた。ここからほんの数分の歩くとすぐ猪臥山山頂になる。

360度の展望を味わえる所はそうやたらとはなく気分のいい所だ。今日はすばらしい好天に恵まれ、見上げるように白山が間近に迫る。眼下に古川町、高山市街、その向こうに笠ガ岳、穂高岳など北アの山々や御嶽山が真正面に見える。

カメラのシャッターを押し、まだ陽は高いから見飽きるまで居れば心残りはない。この猪臥山ははるばるやって来るだけの価値はある。来たついでに帰りは荘川町の樹齢2000年と言われる「治朗兵衛のイチイ」にも立ち寄り汗もかかない散歩気分の山旅だった。

山での食事だが、いつもコンビニで間に合わせ買うオニギリでこれなしでは生活できないが、このところ少し体重が多くなった。1日くらい何も食わないでも構わないが、空腹感を感じさせないギリギリのところでアメ玉をしゃぶりながら歩くことにしたが結果体重に変化はなかった。

乗鞍岳 白山
「山の神」の祠 山頂まで数分
治朗兵衛のイチイ 鳥居をくぐり進む


養老山

◆標高859mの養老山は孝子伝説にまつわる養老の滝で有名な養老山地の峰の一つで、唯一の一等三角点がある。養老町から見ると殆ど同じ高さで南北に連なり、最高峰は笙ヶ岳で揖斐関ヶ原養老国定公園として指定されている。
養老の滝の源流“養老山”に登る
養老山山頂
◆コースタイム/登山口(1時間30分)あせび平(50分)笹原峠(10分)小倉山(20分)養老山山頂(35分)三方山(1時間)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
猪臥山で紅葉を楽しんだ翌週、今度は養老の滝の源流・養老山を選んで国道21号線沿いの大垣市から養老町へ向かうと、さすがに紅葉の名所だけあって大勢の観光客だが登山口への坂道を進むと観光客もここまでで登山者は少ない。

林道を歩くこと40分程で栗ノ木平まで来ると汗ばんできて、フリースを脱いで赤や黄色の紅葉を眺めながら林道終点まで歩くとけっこう時間がかっかた...。ようやく尾根が出てきて「笹原峠1.2キロ 45分」の指導標がある。アップダウンをくりかえしながらのんびり進んで笹原峠に出ると左からの登山路と合流し、10分も登って行くと最初の目的地・小倉山のピークになる。

ここまでおよそ2時間30分、あずまやがあるので休憩するにはピッタリの場所で気分のいい所だ。山頂はもう少し先だが、見晴のいい落着いた所で昼食を摂った方が良さそうで、二人ともザックを下ろし小休止。ここから木曽三川、濃尾平野一帯の眺めは素晴らしい。頂上のスペースは広く、十数人の先客が弁当を広げくつろいでいる。

標高841mの小倉山から目的の養老山の山頂がかなり間近に見え、尾根を一旦下り登っていくと山頂に到着。周囲は林に囲まれ遠望はきかない、三角点を確認してすぐ引き返した。天気が良かったから来たついでに三方山にも寄り道して、急斜面を50分も降りていくと駐車場が見えてきて観光客の声がここまで聞こえてくる。

養老神社の脇から湧き出ている名水百泉「菊水泉」をペットボトルに汲んで土産とし、丁度腹の虫も「ぐぅー」と鳴って茶店でソバを注文、すっかり落着いて駐車場に戻った。

小倉山 木曽三川と濃尾平野
あずまや 小倉山山頂
見頃の紅葉 笹原峠
養老の滝 登山道入口