金比羅山
◆木曽川右岸にそびえる標高383mの金比羅山は各務原市と関市の境に位置し、この山域の最高峰で頂上には金比羅宮が祀られている。展望は頂上より先の明王山から眺める360度の展望は最高で静かな山歩きを楽しめる。
木曽川右岸の岩山“金比羅山”に登る
金比羅山山頂
◆コースタイム/登山口(1時間)展望所(15分)金比羅山山頂(15分)明王山(45分)猿啄城跡(30分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
木曽川下流には四季を通して楽しめる山が沢山あって、坂祝町の猿啄城展望台駐車場に向かった。登山口は中電の標識からで、金比羅山〜明王山〜猿啄城跡へぐるっと回るハイキングコースが整備されていて全行程約3j時間のコースである。

急坂を登り尾根に出るとパラボナアンテナの立つ明王山が見え始め、小尾根を越えておよそ1時間でベンチが置かれている休憩所に出た。小休止して林道に出ると先客数名が降りてくるのが見える。

「こんぴら山」の指導標〜山道に入るとすぐ標高387mの金比羅山山頂に着いた。東側が開けているがあまり良い展望とは言えない。せっかくここまで来たのだから帰りは明王山にも立ち寄ることにした。

頂上には山々の方向や山名が紹介されていて、ここから眺める景色はすばらしい。落着いた所でのんびりした方が良さそうで、昼食はコンビニで買ったオニギリとお茶。携帯に便利で山行きには欠かせない食料となっている。

「猿啄城へ」の案内板にそって南の尾根を進むと、やけに平坦な道でまだ時間があるからゆっくり行き着けば良い。鞍部に出て登って行くと頂上部には二階建ての展望台が建っている。眼下に木曽川が流れ、下山口の坂祝の集落を眺められる。下山後帰りがけに「ラインの湯」に寄り道して帰宅

金比羅宮 明王山山頂
パラボナアンテナの立つ明王山 猿啄城跡の展望台
登山口の案内板 整備された登山道

寺田小屋山
◆標高1505mの寺田小屋山は岐阜県下呂市の東に位置し、ぎふ百山の一つに紹介されている。面白い山名の由来は人名からきたものか、寺田小屋と呼ぶ小屋があったのか定かでない。古いガイドブックには無線中継塔があるとあるが、現在では取り除かれのどかな山里の景色をのんびり楽しめる。
下呂市の面白い山名の“寺田小屋山”に登る
山頂付近の広場
◆コースタイム/林道入口(30分)登山口(1時間30分)寺田小屋山山頂(30分)登山口(30分)林道入口
所在地MAP
ルートの紹介
毎年桜の季節になるとそわそわしてきて下呂御前山で絶景を楽しんだ翌週の木曜日に又下呂市の山へ出掛けた。国道257号線〜黒岩林道を進むと、車止めゲートの脇に「寺田小屋山登山口1.7km」の指導標があった。

林道はただ長くて単調な登りが続くが、高度が上がるにつれて白草山や乗政集落の眺めが広がってきた。道端には沢山のフキノトウが芽を出し始めていて行きがけのダチンに摘んで、つい道草をしてしまった...。

30分程で「寺田小屋山登山口」の案内板から山道に入り、所々雪が積もって凍った道を慎重に進むと、一面背丈ほどのチシマザサに覆われた所に出た。ここまで来ると登山道はわかりにくくなって、笹で身動きが出来なくなり相当バテたが、大きく迷うこともなく笹の中をジグザグに登って行くと平坦な尾根に出た。

稜線にはまだ残雪があったが踏み跡はまったくない。今まで見えなかった山頂部が見え始めここから数分の登りで小広場に着くと、ここより高いところがあるのでついでに見ておこうとカラ身で進んで行くとそこが標高1505mの寺田小屋山山頂だった。

二等三角点を確認し、小広場まで戻りようやく三人ともザックを降ろした。御嶽山、乗鞍岳を眺めながら弁当を広げるにはピッタリの場所である。頂上には30分もいれば満足するが、今日は好天に恵まれはじめていてしばらく景色を楽しんで長居をしてしまった。

山頂から見る御嶽山 眼下に乗政の集落
残雪の尾根道 笹が多くなってきた登山道
広い林道 登山口まで1.7kmの指導標

久尻(点名)

◆標高378mの久尻(点名)は土岐市と可児市の境に位置し、標高は低いが黒谷林道入口からかなり舗装された林道を歩くアプローチになる。山頂には二等三角点があって東側のみの展望だが東濃の山々の眺めは素晴らしく気軽に山歩きを楽しめる。
二等三角点がある土岐市の久尻(点名)に登る
久尻(点名)山頂
◆コースタイム/林道入口(35分)登山口(10分)久尻山頂(5分)久尻13号山(10分)登山口(30分)久々利大平(20分)林道入口
所在地MAP
ルートの紹介
日帰りで登れる山を探して、国道19号線〜県道84号線で美濃焼伝統産業会館に向かうと広い駐車場が完備し、土岐市駅からも数分と便も良い。この会館脇の黒谷林道が登山口になっていてガイドブックには紹介されていないが、この山域の最高点である久尻(点名)に登った。

林道の左右にはショウジョウバカマやヒカゲツツジなどの花が咲き始めていて別に急ぎもしないので休み休みカメラのシャッターを押し、35分程のんびり歩くと久尻への登山口となる。ここまで来ると東側の展望が広がってきて、赤いテープを目標に山道に入るとすぐ尾根に出た。

周囲はやけに薄暗いが道は良く踏まれていて、分かりにくい所には指導標があって順調に進む。「頂上へ」と書かれた指導標にそって東の尾根を進むと鞍部らしい所が見えてきて登って行くと小広場のある久尻(点名)に着いた。この山には二等三角点がある。

頂上付近は植林されたヒノキの森で、東方向が開けていて恵那山、笠置山など東濃の山々を眺められるが、年々この時期の澄んだ空がかすんで見えるようになった気がする。小休止してついでに南の尾根を進んで行くと、「久尻13号山」と書かれた所に出た。

林に囲まれあまり良い展望とはいえない。帰りは林道を西に下っていって満開の桜の下を大平の集落に入り、ぐるっと回るコースで戻った。

久尻13号山 頂上への指導標
林道を歩く 黒谷林道入口のゲー
道端のショウジョウバカマ アブラチャン

湯ヶ峰

◆標高1066mの湯ヶ峰は約12万年前に噴火した火山で、山頂南側には湯の平と呼ばれる場所があって明治時代まで湯壷跡があった。山頂には三等三角点があって休憩小屋がある。林に囲まれ、北西のみの展望だが白山の眺めが良い。
下呂温泉のルーツ“湯ヶ峰”に登る
湯ヶ峰山頂
◆コースタイム/登山口(1時間20分)湯の平(20分)湯ヶ峰山頂(1時間)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
岐阜県下呂市には魅力ある山が沢山ある。友人K氏・H氏を誘って下呂市に入ると山腹を大きくえぐられた山が目にはいってくる。湯ヶ峰への登山口は大林地区からのルートが一般的だがあいにく通行止め。地元の方に教えてもらった小川谷沿いの林道を進むと登山口の指導標があった。

ここまで2時間掛かってしまった。道端には食用となるコシアブラやタラの木が沢山生えているが、まだ芽を出したばかりだ。山道に入るといきなり急坂が続き、登りきるとようやくゆるくなった尾根に出た。40分は歩いたろうか?一汗かいてしまった。周囲はササが多い登山道だがよく踏まれている。

やがて湯ヶ峰が見え始めてきて、ほんの30分余りで広い平坦な湯の平に出た。進んで行くと登山道の脇には林道が出来ていて、できるだけ高度をかせいで楽をしたいと思えば山頂まで15分程で登れる。湯の平を過ぎると山頂は目前で湯壷跡から15分程で標高1066mの湯ヶ峰に着いた。

ベンチの腰を下ろしオニギリで元気がでたところで、登山口までは1時間もかければ着いてしまう。時間はタップリあるから帰りがけに見頃になった岐阜県指定天然記念物「水戸野の枝垂れ桜」に寄り道した。
大勢の花見客がカメラのシャッターを押しているのが見える。どうせめったに見ることのない桜だから見あきるまで見ようと近づいて行くと案内板には樹齢400年とある。昔どおりの景観が残っていた。

湯壷跡 湯の平
左右笹に覆われた道 登山道
登山道入口の指導標 水戸野の枝垂れ桜

風越山

◆標高1535mの風越山は飯田市の西に位置し、遠くからでも良く目につく形の良い山容で古くから信仰の山として親しまれている。登山道は良く整備され、伊那谷と南アルプスの展望も素晴らしい。
飯田市の信仰の山“風越山”に登る
風越山山頂
◆コースタイム/駐車場(1時間30分)虚空蔵山(1時間)白山社奥宮(20分)風越山山頂(1時間15分)延命水(1時間)駐車場
所在地MAP
ルートの紹介
湯ヶ峰で登山を楽しんだ1ヶ月後、山友達から飯田の風越山へ誘ってくれたのですぐOKの返事を出した。頂上部は遠くからでも良く目につく形の良い姿で見ごたえがある。飯田インターから押洞に向かうと「風越山登山口」と書かれた指導標があった。

林道に入ったあたりまで車が入り、飯田インターから20分と便も良くおよそ1時間30分で登山口に着いた。ここから山頂まで標高差約800m、3時間みておけば到着の予定で、1時間半も登っていくと南方向が開けた休憩ポイントに出た。標識には「虚空蔵山」とある。

方位盤に山々の方向と山名が紹介されていて飯田市街から南アルプスの展望が広がっている。三人共ザックを下ろし一休みしていると先客が降りて来るのが見える。山の挨拶を交わし虚空蔵山を越えて尾根を進むと傾斜もきつくなく、多くの石仏に出会いながら1時間余りで白山社奥宮に到着。

ベニマンサクの花盛りの季節がここでの最高の時のようだ。登山道はやや急になり、最後の急坂をはい上がるとその上に小広場が見えてきてようやく標高1535mの山頂の着いた。風越山の頂上は林に囲まれ展望は無いが、いつものオニギリで昼食を摂りビールを味わう。

帰りは延命水にも立ち寄ることにした。岩からわき出している水の冷たいこと、小休止し1時間も下ると駐車場だが、まだ時間はあるから「昼神温泉」に寄り道して園原インターへ向かった。

飯田市街 最後の急坂をはい上がる
白山社奥宮 整備された登山道
延命水 登山口の指導標