蓼科山
◆八ヶ岳中信高原に位置する標高2530mの蓼科山は、円錐形の美しい姿の山で、諏訪富士とも呼ばれる。山名の由来は蓼草の生えている急な斜面の意。登山口は女神茶屋コース、大川原峠・天祥寺原コース・御泉水コースなどあり、中腹まで車が入りアプローチが比較的短くて山頂に登ることが出来る。
諏訪富士とも呼ばれるドーム状の“蓼科山”に登る
蓼科山山頂
◆コースタイム/登山口(1時間)天狗の露地(30分)将軍平(30分)蓼科山山頂(30分)将軍平(25分)天狗の露地(50分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
長かった梅雨が明けて天候が安定してきた7月31日、山友達から「蓼科山に登りませんか?」と電話がはいる。梅雨明け10日と言われるように天候には恵まれることになっていたが、今年は台風5号が接近しており天気予報では明日は曇りになるらしい。

6時に出発して9時までに登山口に立てば、ゆっくり歩いて午後2時には下山できるはずである。中央自動車道諏訪ICで降り、茅野方面に向かい約3時間で登山口に着いた。2500mクラスの山でもその半分以上の標高まで車が入り、御泉水自然公園の七合目登山口からカラマツ林のゆるやかな道を登りはじめる。

歩き始めておよそ1時間、標高2150mの「天狗の露地」を過ぎると急な登りを行くようになり、まもなく蓼科山荘のある「将軍平」に出た。山荘前のスペースは広く、カロリーメイトとスポーツドリンクでおやつタイムとする。ここまで来ると気温は18度。所々にコゼンタチバナ、コシヤマカタバミ等季節の花が咲いているのが見える。

将軍平からは岩だらけの急登の道となって岩に黄色でペイントされた矢印に従って登っていく。「あと5分」と書かれた案内を見て登りきると標高2530mの蓼科山山頂に着いた。それにしても急な登りだった...。平らな山頂部は予想外に広く大きな岩がゴロゴロしている。

ガスで視界が開けず天候がよければ北ア、八ヶ岳、南アの眺めが素晴らしいだろう。下から吹き上がってくる風が冷たくて気持ちが良い。下山後やっと晴れ間から蓼科山を眺められた。
山頂部付近 蓼科山荘
大河原峠の分岐 天狗の露地
天狗の露地につづくガレ場 登山口


碁盤石山

◆標高1189mの碁盤石山は岐阜、長野、静岡の三県の境にある設楽地区に位置し、愛知県の最高峰・茶臼山から南西に延びる山稜上のピークの山。天狗の伝説が残る山として知られ「天狗の庭」からの展望も良い

天狗伝説が残る珍しい山名の“碁盤石山”に登る

碁盤石山山頂

◆コースタイム/登山口(30分)七尋岩(20分)天狗の庭(5分)富士見岩(10分)碁盤石山山頂(5分)天狗の庭(15分)七尋岩(20分)登山口
所在地MAP

ルートの紹介
愛知県奥三河。この地域はどこを向いても低山トレッキングに魅力のある山ばかりで、珍しい山名の碁盤石山に登り、夏バテを返上することにした。この山は天狗が碁盤石をひっくり返したという伝説が残っている山として知られている。

国道257号線で町道名倉津具線に入り、市之瀬の集落を過ぎた先に東納庫登山口がある。沢沿いの薄暗いヒノキ林の中の道を登り始め、やがて沢から離れて286階段もある「胸突坂」の急登を登りきると、少し明るい場所に出てベンチが置かれている休憩所に着いた。

ここから5分ほど歩くと突然林道に出て、登山道は林道を横断した先に続いている。林道を横切るとすぐに大きな「七尋岩」が現れ、ここまで来ると汗ばんできて長袖シャツを脱いで歩く...。七尋岩から徐々に急な道を登るようになり、登山道の先に岩が見えてくると「天狗の庭」に出た。

付近にはピンク色のカワラナデシコが真っ盛りである。登山中の弁当はお握り2個と漬物とコーヒー。ここからの眺めは大変良く、設楽の山々が一望でき、弁当を広げるにはピッタリの場所である。碁盤石山へは15分ほどの登りで着くが、山頂からの展望は天狗の庭より落ちるのでここでゆっくり景色を楽しむことにした。

山頂への道は、ササに覆われた北に続く道を一旦下り、富士見岩との展望ポイントを分けて再び登って行くと標高1189mの碁盤石山山頂に着いた。下山後は「ささゆりの湯」でひと風呂浴びる。

設楽の山々 碁盤石
天狗の庭 七尋岩分岐
カワラナデシコ 登山口


古城山

◆標高437mの古城山は美濃市街の北東に位置し、鉈尾山と呼ばれていたが頂上に古城跡があるため今では古城山と呼ばれている。標高は低いが、のどかな山里として静かな山歩きが楽しめる。山頂からの展望も良い。
美濃市郊外の山城“古城山”に登る
古城山山頂
◆コースタイム/登山口(35分)見晴台(30分)古城山山頂(40分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
長良川中流には四季を通して楽しめる山が沢山ある。古城山を選び、国道156号線で1時間、美濃市の運動公園に向かう。駐車場に車を止め100mも歩くとグランドの先に登山口があった。

今日は台風19号の影響もなくなり、天気予報では晴れになるらしい。雑木林の中の道を歩きはじめ、階段を登りきると林道に出た。登山道は林道を横断した先に続いている。「山頂まで1.7km 50分」の指導標。すぐに一つ目の東屋が現れる。コースは遊歩道として良く整備されていて歩きやすい。

15分ほど歩き、二つ目の東屋がある見晴台に着くと視界が開け眼下に東海北陸自動車道が流れ、南に展望が広がっている。ここまでおよそ35分、今年は残暑が厳しく、きっかり5分休み水分を補給した...。見晴台からジグザグに登って行くと平坦な尾根に出る。

尾根道には所々ススキや萩が咲いているのが見える。ここから登り下りを繰り返しやがて不動岩を過ぎると急な階段を登るようになる。「石塁」「三の曲輪」等と書かれた看板を見ながら20分ほど歩くと標高437mの古城山山頂に着いた。

案内板には「史跡 鉈尾山城跡」とある。周囲はヒノキ林に覆われた森で、西方向が開けていて美濃市街や長良川を挟んで天王山、誕生山の峰々を一望できる。下山後、可児市の「らいんの湯」へ向かう
山頂から見る長良川、天王山、誕生山 小倉山
整備されている登山道 東屋
「山頂まで1.7km 50分」の指導標 登山口


西穂独標

◆標高2909mの西穂高岳は穂高連峰の南端に位置し、その中でも穂高入門コースとして人気の西穂独標は数ある穂高の名峰の中、新穂高から千石尾根にかかる東洋一のロープウェイで手軽に登れる山である

穂高連峰の一角“西穂独標”に登る

西穂独標山頂

◆コースタイム/西穂高口(1時間20分)西穂山荘(1時間20分)西穂独標(1時間)西穂山荘(1時間)西穂高口
所在地MAP

ルートの紹介
東海北陸自動車道美並インターで山友達と待ち合わせ6時10分出発、約2時間30分で新穂高温泉に着いた。ロープウェイ乗場は我々と同世代の男女が圧倒的に多く、ここから一気に標高2156mの「西穂高口」まで運んでくれる。

登山計画書を提出し自然公園を通り抜けると登山口となる。西穂高岳を一望できる展望台を過ぎて千石尾根の登り下りを繰り返し、徐々に急な登りが続く道を登り切ると「西穂山荘」がある広場に出た。大勢の登山者がくつろいでいる。ここまでおよそ1時間20分、腹の虫が鳴いてテーブルにザックをおろし軽いおやつタイムとした...。

歩き出してハイマツ帯の尾根道を進み、岩が積まれたケルンを過ぎて西穂独標に向かう。丸山から独標までは急登の岩場が続き、鎖場が現れるといきなり登りが急になり歩くこと1時間20分ようやく標高2701mの西穂独標に着いた。

ここから眺める360度の展望は素晴らしく登ってきたかいがある。時間に余裕があれば西穂高岳へと続くコースとつなっがているが、日帰り登山のため帰りの行程を考えるとのんびりしていられない。ピストンで下山となった。

途中、ライチョウが顔をのぞかせるがすぐにハイマツの奥へ消えていった。こんなに近くで見られるとは思っていなかったので急いでカメラのシャッターを押した。下山後は「ホテル穂高」で汗を流す

独標から見る西穂高岳

山頂直下の岩場
ハイマツ帯の尾根 尾根道から見る丸山・独標・西穂高岳
ライチョウが顔をのぞかせる

西穂山荘