<岐阜県の山>

弥勒山
◆弥勒山は多治見市の最高峰で二等三角点がある。山名は山の東側に弥勒菩薩を祀ったお堂があることから名付けられ、内津峠から南へ400m級の峰々が並び弥勒山から道樹山を経て定光寺に下るコースは尾根のアップダウンが連続する東海自然歩道の春日井コースになっている。
多治見市の最高峰“弥勒山”に登る
弥勒山山頂の東屋
◆コースタイム/登山口(20分)分岐(30分)弥勒山山頂(20分)大谷山(20分)道樹山(30分)弥勒山(30分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
1月の第2週目は多治見市と春日井市の境にある愛岐三山(弥勒山、大谷山、道樹山)と呼ばれる東海自然歩道の春日井コースを歩いた。このコースは散歩気分でミニ縦走が楽しめる。

国道19号線から県道123号線を南へ進むと、右側に鉄階段の登山口があった。しばらくは雑木林の中を歩くが、すぐ緩やかな登り道になる。木々の間を歩く事30分、急な丸太の階段を登り切ると植物園からの登山道との分岐に出た。

登山道はよく整備されていて、ところどころ東海自然歩道の案内でのんびりと歩く。約10分で標高436mの弥勒山山頂に着いた。山頂のスペースは広く東側には御嶽山、西側には名古屋市の高層ビルが一望できる。山頂から南に下り、わずかな登り下りを繰り返すと視界が開け大谷山に着く。

ベンチに腰を下ろし、おやつタイムにした。道樹山への道は、南に続く尾根道をいったん下り再び登って行くと秋葉神社の社殿がある道j樹山に出た。

コースは定光寺へのハイキングコースとつながっている。下山するにはまだ時間はたっぷりあったが、その全コースを歩くにはかなり健脚向きで今日は一番目の目的地で引き返した


大谷山山頂
道樹山山頂の秋葉神社
分岐 鉄階段の登山口


水晶山
◆標高459mの水晶山は瑞浪市東部の「竜吟の森」の里山にあって、不動川上流の竜吟湖周辺の湿地帯や竜吟七滝を含む登山道はウオーキングコースが整備されていて旧中仙道の大湫宿へも足をのばすことが出来る。
竜吟の森の里山“水晶山”に登る
水晶山山頂
◆コースタイム/駐車場(5分)分岐(10分)東屋(40分)水晶山山頂(40分)分岐(5分)駐車場
所在地MAP
ルートの紹介
この時期の登山はどこへ行っても似通った景色が多く、頂上から展望の良い山に登ってしまう。朝自宅を8時に出発、国道19号線で「竜吟の森」に向かった。瑞浪市釜戸町で案内板を目標に山道を進むと終点が登山口となる。
この森にはぐるっと回るウォーキングコースが整備されていて、それぞれ「アルプスの小径」、「七滝の小径」と名付けられている。どのコースをとっても同じような距離、時間で山頂に着ける。

管理センターを過ぎて二の滝の分岐から展望の良いアルプスの小径を登る。急な階段を登りきるとすぐに緩やかな道となり、登山道の先に水晶山が見え始め歩くこと数分、休憩所のある東屋に着いた。

北に続く道を一旦下り、急な階段をジグザグに登って行く...。この登山道はいきなり高度を上げるので勾配がきついがアプローチは短いのでゆっくりと歩く。約45分でなだらかな丸みをおびた水晶山山頂に着いた。山頂のスペースは相当広く、4,5人の先客がくつろいでいる。

標高は459mと低いが展望は良い。恵那山、屏風山を眺めながらコンビニで買った弁当を広げた。竜吟湖も眼下に見下ろせる。下山は渓谷沿いの遊歩道を昇竜の滝、えびす滝等を眺めながら七滝の小径を下る。
竜吟の滝 竜吟湖
白狐稲荷神社との分岐 登山口


夕森山
◆標高1597mの夕森山は不動滝で知られる付知峡から登る山で、「ぎふ百山」「続ぎふ百山」には紹介されていない山であるが、訪れてみると展望は良く、連続する小滝の登山道は静かで落ちついたハイキングコースになっている
裏木曽の景観すばらしい“夕森山”に登る
山頂から御嶽山方面
◆コースタイム/登山口(1時間)最後の水場(35分)1250m(1時間)夕森山山頂(1時間)水場(40分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
中津川I.Cから国道257号線で付知町に入り、「付知峡入り口」と書かれた標識を目標に右折し不動滝へ向かう。不動滝の手前で夕森山登山道の案内を左折し、下浦林道を進むと右手に案内板が現れここが登山口になる。

登山口からは沢沿いの道となり、やがて沢から離れ植林地の中を抜けて行く。1時間ほどのアプローチで道は一度沢に近づいた後、「最後の水場」の標識のある水場に着く。

ここから沢を離れて植林地の中の道をジグザグに登って行く。曲がり角や要所には指導標がありそれに従って進み1406m峰から南へ伸びる支尾根上に出るようになる。今年は降雪は少ないが標高1300m付近からは残雪があり、軽アイゼンの用意が必要となってくる。

1406m峰を右に巻いて登り、加子母村と付知町との町界尾根を進むと正面に夕森山が現れる。いくつかの上り下りの後いきなり登りが急になり、鉄塔が見えるようになると山頂への最後の登りになる...。

山頂には鉄塔の展望台があるが、あいにく御嶽山は厚い雲に覆われていて山頂は見えない。下山後は不動滝、杣樽滝まで見物して3時半には中津川I.Cへ戻る。
夕森山山頂 町界の尾根
最後の水場 登山口


前山
◆恵那山の前に立ちはだかるようにそびえる山で、地形の位置から命名され岐阜百山に一つに数えられている。恵那山のかげにかくれて一般にはあまり語られないコースであるが、静かで変化に富んだ特徴の山である。
恵那山の前衛峰“前山”に登る
恵那山
◆コースタイム/登山口(1時間30分)大岩(1時間)前山山頂(1時間)大岩(1時間10分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
天気予報では今日は快晴らしい。国道19号線で中津川市に入り、松田と書かれた標識から山側に入る。案内板を目標に進み、二股道を左折し進むと登山口がある。

道は左右一面ササに覆われていて、緩やかな道を歩くこと約20分で尾根に出る。やがて急登のジグザグ道を登ると東側の展望が広がり、御嶽山、南木曽岳などの峰々を一望できる明るい場所に出る。
緩やかな尾根を進み、急登を登りきると「督ノ城跡」の標識のある大きな岩に着く。ここまで約1時間30分、このコース全体の半分以上歩いたことになる。ここからいくつかのヤセ尾根、急登をくりかえす...。

ところどころ尾根道の左右は45度ほどの切下がった斜面で慎重に進む。登山者に踏み込まれていない道は、道筋がはっきりせず2,3日前に降った雪で足を滑らせる。樹木や潅木に掴りながら最後の急登を登り尾根に出ると緩やかな道となるが、指導標もなく背丈ほどもあるササのヤブ漕ぎの道となりテープをたよりに進む。

恵那山が見える場所を過ぎ、尾根道を進むと三等三角点のある前山山頂に着く。山頂は樹木に囲まれていて展望はないが、わずかに北側が開けていて眼下に中央自動車道が流れ、落合の集落が連なっている。軽装のためか冷気が気になり早々と下山する。
前山山頂 中央自動車道の赤い橋
登山口 中間地点の大岩


丸山
◆標高297mの丸山は美濃守護土岐氏の西の砦、久尻城があった場所とされ、土岐市内から西を眺めると一番最初に目に飛び込んでくる丸みをおびた山で、中央自動車道と東海環状自動車道が交叉するジャンクション付近に位置する。
丸みをおびた親しみある久尻の“丸山”に登る
東海環状自動車道土岐インター付近
◆コースタイム/登山口(5分)第一鉄塔(25分)丸山山頂(15分)第一鉄塔(5分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
旧国道19号線から環境センターの看板を目標に深沢川沿いの道を土岐環境センターへ向かう。センターを過ぎた左に最徐行と書かれた看板が立っており、ここから広い空き地を歩き山側に入る。

この山は低山トレッキングの軽装備で充分。雑木林の緩やかな道を歩くこと5分ほどで最初の鉄塔の着く。鉄塔の広場の西には多治見市街の一部が見え、東には丸山の山頂が現れてくる。

途中山頂への標識とともにところどころ赤いテープが見える。丈ヶ峰の三等三角点を確認し、道は一旦下り、左右ササに覆われた道を進むと二つ目の鉄塔に着く。西には弥勒山、高社山の峰々が連なっている...。
緩やかな雑木林の中の尾根道を進むと登りが急になり、ここまで来ると道筋ははっきりせずテープを目標に急坂を登りきると東海環状自動車道の基準点と白山神社の石碑が立っている広い場所にでた。

山頂から展望はないが、岩場への案内板に従って南へ下るとすぐに平坦な岩場に着いて展望が広がっていた。中央線久尻トンネル上の北付近で、南は土岐川に面して断崖絶壁で西は丸山になだらかに続いていて天然の要害として物見台を築いたことが想像できる。

眼下に東海環状自動車道が走り、土岐市街から屏風山、三国山まで一望できる。しばらく岩に腰掛て風景を楽しんだ。
丸山山頂 展望台の岩場
登山口の標識 環境センター前の広場