大阪散歩記U
     
     
 司馬遼太郎・大阪公園駅 西山英雄・なにわの精華  青屋門 
   いつものゴールデンウイークの大移動がすんだ頃をねらって大阪散歩Uは大阪城を出発点とした。

豊臣秀吉が築いた大阪城は秀吉一代で終わってしまったが、地図を見ると上町台の北端にあって、すぐ北には大川(淀川)が流れ、天然の要害だったことが分かる。

大阪からJR大阪環状線に乗り継ぎ大阪城公園駅で下車すると、改札口の真上に司馬遼太郎氏直筆の詩「大阪城公園駅」の陶板レリーフを見かけた。

上代から現代までの大阪の歴史が読み込まれた文章だ。
 
 内堀の石垣    日本庭園から天守閣
     
 極楽橋から天守閣  天守閣 豊臣秀頼・淀殿ら自刃の碑 
     
 真田隊ミニチュア模型  西の丸庭園から天守閣 黄金の鯱 
   「ある運命について」にも紹介されていてゆっくり全文を読んでみたい。三方の壁には日本画家・西山英雄氏の陶板壁画「なにわの精華」が描かれていた。

青屋口から極楽橋を渡り城内に入って行くと、山里丸の一角に豊臣秀頼・淀殿ら自刃の碑があった。

日本庭園の池畔から見る天守閣は絶好の撮影ポイントで、カメラのシャッターを押し天守閣に向かう。

5階に上がると「大阪夏の陣図屏風」が展示されており、合戦の様子がミニチュア模型で再現されていた。。
 
 展望台から生駒山方面   展望台から通天閣 
   高さ50mの展望台から見る周囲一帯の眺めは実に素晴らしく、大阪ビジネスパークの高層ビル群や天気も良かったから生駒山まで見渡せた。

しばらく景色を楽しんで「桜門」から「豊国神社」に向かい、西の丸庭園を抜けて「大阪迎賓館」まで行ってみた。

大手門を出て大阪歴史博物館1Fのカフェ&レストラン スターアイルで一休みして、大阪医療センターの東南角まで来ると巨大な大村益次郎殉難報国の碑があった。

 
 展望台から大阪ビジネスパークの高層ビル群   豊国神社 
     
 西の丸庭園迎賓館  桜門 千貫櫓内側 
     
 大手門 千貫櫓・多聞櫓・大手門   南外堀石垣
   何年か前になるが、大村益次郎を中心とした大河ドラマ「花神」が放映されたことがあって、たしか主人公は中村梅之助、お琴は加賀まり子そしてイネは浅丘ルリ子だった。

難波宮跡は公園として整備され、敷地内には大極殿の基壇を復元した壇が造られたいた。

時間はまだタップリあるから、地下鉄森ノ宮駅から中央線を利用して次は大阪経済の中心地で古い建物が残ったいる船場方面へ向かう。本町で御堂筋線の乗り換え淀屋橋駅で下車。

東へ5分も行った先に1839年から25年間、大阪船場で塾を開いていた旧緒方洪庵住宅「適塾」があって大阪大学の原点になった所だ。
 
 カフェ&レストラン スターアイル   殉難報国の碑大村益次郎 
     
 緒方洪庵像 大村益次郎殉難報国の碑 難波宮跡 
     
 大阪府立愛珠幼稚園正門  適塾 大阪府立愛珠幼稚園 
   塾生には大村益次郎やあの福沢諭吉もいた。

内部は一般公開されており、受付で入館料250円を支払い中へ入って行くと、オフィス街のまん中にあるとは思えない程静かで、教室から書斎、客座敷、家族部屋、台所と廻り、二階の塾生大部屋から女中部屋まで見学した。

裏手には大阪府立愛珠幼稚園がある。明治32年の建てられた豪勢な御殿造りで、大阪で一番古い現役の幼稚園が残っていた。。
 
 適塾書斎    適塾客座敷
     
 大阪大学中之島センター よどやばし  淀屋の屋敷跡碑 
   淀屋橋南詰西側には江戸時代の大阪を代表する豪商だった「淀屋の屋敷跡」碑があった。

ここまでおよす5時間、かなりバテてきた感じで、大阪大学中之島センターに立ち寄りコーヒーを味わう。

緑青の丸屋根が美しい日本銀行大阪支店、ネオ・ルネッサンス様式の大阪市中央公会堂、府立中之島図書館など貴重な建物を見物したところで新大阪へ戻り、最後にお好み焼きを食ったりした。
 
 大阪市役所   日本銀行大阪支店 
     
 府立中之島図書館  大阪市中央公会堂 ぼてぢゅう新大阪店