京都散歩記W
     
     
 等持院玄関 等持院の紅葉   夢窓国師庭園
   ガイドブックを広げ、地図を見ていると嵯峨野まで行かなくても御室辺りも、ゆっくり一日かけて観光するにはピッタリの場所だ。

11月中旬、紅葉の真っ盛りの季節をねらって早朝、新大阪行きの新幹線に乗った。嵐電・等持院駅から北へ数分も行った先に等持院がある。

小さな寺だが足利将軍家の菩提寺で、拝観料500円を支払い霊光殿に入って行くと歴代将軍の木像がズラリを安置されていた。
庭園は夢窓国師の作と云われ、東西に二つの池があって見事な庭園が広がっていた。
 
 等持院仏間   足利尊氏公の墓 
     
 茶室・清連亭  元天龍寺管長関牧翁筆・祖師像  方丈(本堂)
   立命館大学衣笠キャンパスの構内を通り抜け、龍安寺に向かう。以前龍安寺石庭の原型と云われる中山道御嵩宿の愚渓寺を訪れたことがあって、龍安寺は一度見たいと思っていた。

山門をくぐり鏡容池畔を進むと、方丈の南に白砂の中に石が置かれているだけのシンプルであの有名な枯山水の方丈庭園をかなりの時間をかけて楽しんだ。

名所、旧跡だが、近くに居た時は未だ興味もなくて、京を離れすでに半世紀近くになろうかとしているが、どういうわけか近頃は訪れてみたいという気持ちが強くなってきた。
 
 等持院茶席   龍安寺参道 
     
 龍安寺山門  鏡容池 龍安寺本堂 
     
水戸光圀寄進のつくばい  石庭  龍安寺参道
  ◆ きぬかけの路を15分も行くと「仁和寺」。白書院から震電を廻り、黒書院を見物して中門をくぐり進むと金堂がある。霊宝館に入り国宝「阿弥陀如来坐像」を拝観した。

36mもあるという五重塔は見ごたえがある。しばらく境内を散策、仁王門を出て妙心寺に向かう。小腹が減ってきたと思ったらもう13時を廻っていた。

妙心寺駅近くの「京料理萬長」に入り、丸弁当という京料理を味わったついでに吉田兼好の旧居・長泉寺まで行ってみた。
宇多野の花園に妙心寺がある。教団経営が安定していることから「妙心寺の算盤面」と言われ花園大学の経営母体でもある。
 
 鏡容池    鏡容池
     
 兼好法師旧居跡碑  南庭から五重塔 仁和寺五重塔 
     
 仁和寺中門  仁和寺金堂  仁和寺山門
   境内に入って行くと四十七もある塔頭寺院のひとつ「玉鳳院」の向唐門、平唐門には応仁の乱に付けられた刀傷や矢傷が残っていた。

妙心寺はけっこう見所が多い所で、豊臣期のなだたる大名達の墓も多く、「大通院」は土佐山内家の菩提寺で、山内一豊公と妻の千代の墓がある。

織田信長公の墓は探してみても見つからなかったが、明智光秀公を供養するために建てられた浴室(明智風呂)や池波正太郎の小説でお馴染みの真田信之の菩提寺「大法院」というものもあった。
 
 萬長・丸弁当   仁和寺境内四季桜 
     
 京料理・萬長 大通院   浴室
     
 法堂  大法院 きぬかけの路 
     
 大鳳院向唐門 大鳳院平唐門  妙心寺境内 
     
 吉田兼好旧居・長泉寺 常盤御前ゆかりの 源光寺 常盤御前墓