京都散歩記V 
 
 京都というとやっぱり祇園の舞妓さんを想像してしまう。
桂小五郎も幾松、君尾といった名妓も歩いたかもしれない新橋通りから巽橋、花見小路通りには料亭やお茶屋さんの雰囲気ある町並みが並び、いかにも祇園らしい面影が残っている。

昔から「京おんなは好いても惚れぬ」と言われてきたが、今でも先斗町あたりではこの手で上手にあしらわれているかもしれない。
   
  忠僕茶屋   舌切茶屋
     
 清水寺仁王門 清水寺  清水の舞台 
   
 清水寺三重塔 清水寺濡れて観世音 音羽の滝 
   京都散歩記Vは清水寺から高台寺、知恩院そして青蓮院門跡まで行く定番の散歩コースを選んだ。
五条坂を上がっていって茶わん坂に入り、近藤悠三記念館を過ぎると本殿の南に「音羽の滝」があった。
月照上人ゆかりの「舌切茶屋」「忠僕茶屋」の前を通り、拝観料300円を支払い境内に入って行くと高さ13mもあるという清水の舞台から京都市街一帯の眺めは素晴らしい。

境内には縁結びの神・地主神社というものもある。さすがに観光客で賑わっていた。
 
 成就院前の野仏   二年坂 
   成就院を見物し仁王門を出て三年坂に入ってすぐの所に坂本龍馬の定宿だった「明保野亭」がある。メニューを見ると龍馬御膳とあった。

二年坂から霊明神社に向かう道が龍馬坂だ。坂の途中から振り返ると八坂の塔が見える。霊山護国神社には坂本龍馬の墓の奥に桂小五郎と一緒に幾松(木戸侯爵夫人松子)の墓もあった。

維新の道を下って行って鳥居近くまで来ると、「翠紅館跡」と呼ばれる屋敷がある。勤王の志士たちの会合の場所となった所だ。現在は料亭京大和として使用されていた。。
 
 成就院   二年坂 
     
 月照信海両上人遺蹟 護国神社から京都市街  三年坂
     
 明保野亭  維新の道 八坂の塔 
   石塀小路の昔ながらの風情ある通りを楽しんで、ねねの道を進むと「高台寺」。西行庵、芭蕉堂があるにもこの辺りだ。

勅使門から境内に入って行くと小堀遠州作の見事な庭園が広がっていた。霊屋には秀吉と北政所の木造が安置されている。目鼻立ちも整い良い卵型の顔で傘亭、時雨亭など境内を見学しているとかなり時間がかかった。

京都観光というとやたらに拝観料がかかるが、これも寺の建物や庭園を維持するには絶えず人の手が入っていなければならず必要なことだろうと納得した。
 
 坂本龍馬の墓   桂小五郎の墓 
   途中「長楽館」で昼食を摂って八坂神社に参拝した後、美御前社にも立ち寄り円山公園あたりから知恩院に向かう。

山門をくぐり境内に入って行くと御影堂がある。うぐいす張りの廊下を巡ることも出来るが、あいにく工事中だった。大晦日の除夜の鐘で知られ、テレビ放映された大きな梵鐘がある大鐘楼まで行ってみた。

青蓮院門跡から白川沿いの道に出て、三条通りに向かうと「行者橋」といわれる切石を架けただけの石橋の近くに「光秀の首塚」がある。
 
 石塀小路街灯   石塀小路 
     
 石塀小路 高台寺  高台寺波心亭 
     
 長楽館 高台寺 霊屋 ねねの道 
   「餅寅」という饅頭屋さんで「光秀饅頭」というものを売っていた。ここまでたいした距離ではなかったが、朝から気温が上がり一汗かいてしまった。

最後に四条に出て今日の目的のひとつ、南座から下り団栗橋のたもとまで来ると、池波正太郎「散歩のときなにか食べたくなって」に紹介されていた「蛸長」があった。

明治16年創業の京都で一番古いオデン屋さんだ。17時半からの開店らしく、この日はもう時間もあまりないだろうから諦めて引き返した。
次回は御室あたりを歩いてみたい。
 
 長楽館ハヤシライス    八坂神社
     
 いもぼう本店 八坂神社・美御前社  八坂神社本殿 
     
 坂本龍馬・中岡慎太郎像  知恩院三門 知恩院大鐘楼 
     
 青蓮院門跡大楠  青蓮院門跡  知恩院御影堂
     
 蛸長  行者橋 光秀祠