木曽駒ヶ岳
標高2956mの木曽駒ヶ岳は長野県上松町、木曽町、宮田村の境界に位置する中央アルプスの最高峰である。古くから信仰登山の山として知られ、一等三角点のある山頂には駒ケ岳神社が祀られている。山頂から馬ノ背の稜線には中央アルプス特産のコマウスユキソウが見られる。駒ケ岳ロープウエイでのアプローチは東にj南アルプス、西に御嶽山、南に三ノ沢岳の眺望が素晴らしい。
中岳から木曽駒ヶ岳 駒ヶ岳神社
コースタイム/千畳敷駅(50分)乗越浄土(30分)中岳(30分)木曽駒ヶ岳山頂(25分)中岳(25分)宝剣山荘(40分)千畳敷駅
所在地MAP
ルートの紹介
8月上旬もう一度ゆっくり見たいと思い、天気の良い日をねらって39年ぶりに木曽駒ヶ岳へ出かけた。初めて登ったのは昭和47年のことで当時駒ヶ岳ロープウエイが5年前に開通していたが、木曽側の上松からのコースを選んだ。生まれて初めての3000m級の登山だったが、印象はかなり薄い。翌日は体力が無くて1日ボンヤリしていた記憶がある。

その後山には全く興味がなかったが平成14年にK氏やH氏に出会ったことでキッカケができた。今回はロープウエイを使ってお手軽登山である。この時期ロープウエイの待ち順番が2時間程かかることもあるらしく早朝に出発した。菅の台BCからバスで30分、天竜川の支流、大田切川沿いにしらび平駅に向った。千畳敷駅で下車すると観光客がケッコウ多いが、千畳敷カールを横切ると本格的な登山道になって、ここまで来ると観光客は少ない。

カールの周囲一面はチシマギキョウをはじめミヤマキンバイ、ウサギギクなど高山植物の好季節で、カメラのシャッターを押しながら八丁坂と呼ばれる急坂を登って行くのだが小1時間もかければ着いてしまう。途中南アルプスの向こうに富士山がかすんで見えた。

馬ノ背尾根 宝剣岳の向こうに三ノ沢岳 木曽駒ヶ岳山頂
宝剣山荘の先を登り始めたころ石囲いされた中にコマクサが咲いていた。昔は薬草として乱獲され、木曽御嶽山では一時絶滅したかもしれないが、もうそんな時代だはなく今では保護され採られることもない。中岳を越えて頂上山荘を過ぎれば山頂は近い。駒ヶ岳神社の脇に一等三角点があった。

馬ノ背の尾根と下っていって今日の目的のひとつコマウスユキソウの群生地の先のショートカットの分岐から頂上小屋で出た。帰りがけに宝剣岳まで行ってみる予定だったが、八丁坂でかなり体力を使い登ってやろうという気力がなく途中で引き返した。宝剣岳と千畳敷カールの撮影ポイント・剣ヶ池から見る宝剣岳は形の良い山容で見ごたえがあった。

千畳敷カール

八丁坂から千畳敷ホテル 千畳敷カール
ミヤマキンバイ コマクサ イワツメクサ
コマウスユキソウ チシマギキョウ ミヤマシオガマ
チングルマ(種子) タカネグンナイフウロ ミヤマアキノキリンソウ