築地・佃・月島散歩
波除神社 丸武の玉子焼 まぐろどんぶり瀬川
築地場外市場 マグロ解体ショー 築地鳥藤

江戸、東京を歩いてみたいと思ったがどこへ行くというあてはない。ガイドブックを広げていると中央、港区の島には震災、戦災を免れた江戸情緒が残る町並みが残っている築地、佃、月島を歩いてみた。丸の内南口から晴海埠頭行きのバスで15分。築地三丁目で下車し、築地へ入って行くと市場らしい雰囲気を味わえる。

市場にはすし屋など食事処も多く、まず本マグロを使用したズケのマグロ丼で知られる「瀬川」で腹ごしらえをして「波除稲荷神社」から北に進むと古代インド様式が特徴的な建物が見えてきた。「築地本願寺」に参拝し、かっては岡山藩中屋敷の堀だった備前橋がかかる築地川公園から佃大橋へ向った。このあたりが「浅野内匠頭の上屋敷」があった所だ。

「聖路加タワー展望台」から眺める隅田川、その向こうの佃、月島や東京タワーの展望は素晴らしいはずだったが、昨年7月15日で閉鎖となっていた。佃大橋を渡り、佃へ入って行く途中に東京スカイツリーがチラリと見えた。三軒ある佃煮屋のひとつ「天安本店」は創業天保8年(1837)の老舗である。

すぐ左には昭和39年佃大橋の完成により廃止された「佃渡船跡碑」があった。隅田川沿いのなだらかな坂を上がっていって「石川島公園」に入って行くと「石川島灯台跡」がある。「銀ブラ」に引っかけた「佃ブラ」と称するグループもあるらしい。
聖路加タワー
築地川公園 築地本願寺 備前橋付近にて

付近に長谷川平蔵の提案で設けられた「人足寄場の碑」があるが、探してみてもどこにあるか分からない。

鬼平犯科帳「むかしの女」の中で、平蔵が人足寄場からの帰りに二十余年ぶりに骨の外れた凧のようになってしまった昔馴染みのおろくと出会う場面がある。

北側には超高層マンションが立並ぶ「リバーシティー21」の展望が広がっている。鳥居に掛かっている陶製の扁額が珍しい「住吉神社」から朱色の欄干が目立つ佃小橋を渡ると月島。
佃大橋と隅田川 聖路加タワービルから隅田川方面
「佃地蔵尊」の案内板を見つけ、狭い路地を奥へ入って行くと御堂が祀られていた。月島と云えばもんじゃで、「麦」や「近どう本店」などもんじゃの店がズラリと並んでいる通りを抜けて「十辺舎一九の墓」まで行ってみた。

辞世の句「この世をばどりあお暇に線香の煙とともに灰左様なら」とあった。勝鬨橋を渡って築地へ戻り、海幸橋門から中央卸市場へ入って行くとさすがに観光客や水産物、青果を積んだカートや車で賑わっている。

魚河岸横丁わきの「水神社遥拝所」に上がると場内の雰囲気を眺められる。
佃大橋から東京スカイツリー 住吉神社
天安本店 石川島灯台モニュメント 佃渡船跡碑

明治31年創業の老舗「茂助だんご」の側に今日の目的のひとつ、韓国でも有名という「仲屋」の前には行列ができている。

時間も13時を廻り小腹が減ってきてトロ、ウニ、イクラ丼(1,800円)を注文。店内は狭いが築地らしい雰囲気で活気がある。評判どおりの味であった。

朝から雲が多かったが雨にあうこともなく築地、佃、月島散歩を終ることが出来た。万歩計を見るとおよそ15,300歩とかなり歩いていた。
佃小橋にて 佃小橋
佃天台地蔵尊入口 佃天台地蔵尊 もんじゃストリート「麦」
勝鬨橋 十返舎一九の墓 もんじゃストリート
築地場内市場 仲屋 茂助だんご