神田界隈

御茶ノ水記念碑 聖橋 天野屋
今回は神田生まれの江戸っ子で知られる神田を歩いてみた。JR御茶ノ水駅で下車すると、御茶ノ水の「記念碑」には地名の由来となったお茶の湯に用いた水が湧いたとある。国道17号線を渡り、神田明神の参道まで来ると正面に朱色の隋神門が見える。まず左手に進み冠木門の表構えのある「神田の家」を見物した。
神田明神の社殿から少し奥に行った先に「銭形平次の碑」があった。小説の中の銭形平次親分が女房のお静と住んでいたのもこの神田明神下の長屋だ。参道の入口には納豆や甘酒、味噌を売る江戸時代からの「天野屋」がある。来た道を戻り、西門から湯島聖堂へ入って行くと孔子を祀る大成殿の前に出た。入徳門をくぐり下って行くと、4mを超える世界最大の孔子像が立っている。

ついでに仰徳門まで行ってみた。本郷台から駿河台に向う東京メトロ丸ノ内線を利用して淡路町で下車すると、ソバ屋、鳥鍋屋など戦前からの木造の店が残っていて、司馬遼太郎も立寄ったソバ屋「
神田まつや」もあった。洋食の「松栄亭」は夏目漱石が通った店として伝えられている。
神田の家
銭形平次の碑 神田明神 大成殿
孔子像 迎高門 昌平坂
ニコライ堂を見物し、杏雲堂病院の前を通ると明大通りの出た。神田駿河台一帯は旗本の屋敷があった場所で、このあたりに大久保彦左衛門の屋敷があったと云われ、病院の敷地に屋敷跡の碑があった。
時間は11時を回り、明治大学リバティータワー・17階のスカイラウンジ暁で昼食を摂ってひと休みすることにした。定番のチキンカレーは300円とありがたい。
ここからの眺めは素晴らしく、御茶ノ水近辺が一望でき、浅草方面まで見渡せ建設中の東京スカイツリーが見える。しばらく眺めていた。
神田まつや 松栄亭
明大前の信号から坂を上がって行くと川端康成、三島由紀夫などが定宿としていた「山の上ホテル」がある。
気品ある雰囲気で、館内には池波正太郎自筆の絵が飾られている。一度泊ってみたいホテルだ。金華坂を下りて行って夏目漱石が通っていた御茶ノ水小学校に向うと、校門脇の文学碑には「我輩は猫である 名前はまだ無い」と刻まれていた。
時間はまだ大分あるから、神保町まで行ってみた。さすがに世界一の古書街だけあって独特の雰囲気がある。。
ニコライ堂 大久保彦左衛門屋敷跡の碑
ろしあ亭」でオヤツタイムを摂って、しばらくスズラン通りを散策。作家やタレントがよく利用する店として知られる喫茶「さぼうる」に入ると、店内の壁は落書きでいっぱい。ランプの笠にまで書かれている。
都営新宿線・岩本町駅で下車し今日の目的のひとつ、坂本龍馬も入門した千葉周作の玄武館跡を探していたら、旧千桜小学校の敷地内に「右分尚武」と刻まれた石碑を見つけた。

お玉ヶ池跡には小さな「お玉稲荷」が祀られていた。周囲はビルが密集し、道路は狭い
朝から上天気に恵まれ、神田界隈を6時間あまりかけて楽しんだ。
山の上ホテル 山の上ホテルロビー
チキンカレーは300円とリーズナブル スカイラウンジ「暁」入口 明治大学リバティータワー
スカイラウンジから東京スカイツリー 夏目漱石文学碑 ろしあ亭
神保町古書店 さぼうる店内 喫茶「さぼうる」
スズラン通り お玉稲荷 千葉周作道場跡・右文尚武
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