浅草界隈

フジキッチン 浅草寺 浅草寺五重塔

東京散歩といえば、はとバスのセット旅行がお手軽で人の後をワイワイついて行くだけで気楽なもんだが、今回は7時4分の新幹線に乗った。

東京駅から上野で乗り継ぎ、地下鉄銀座線で5分。「浅草文化センター」で観光マップを入手して雷門をくぐり、まず左側の道から歩き始めた。少し行った角地に刃物専門店「かね惣」、向い側は舞扇の「文扇堂」。先に進むとオレンジ色の看板が目立つ「フジキッチン」などがある。

北に向い江戸の町並みが再現された江戸情緒タップリの伝法院通りに出ると、天ぷらで有名な「大黒屋天麩羅」があった。キツネ色に揚げた天ぷらは濃いタレが特徴で、一度試してみたいものだ。

オレンジ通り沿いの「浅草公会堂」の正面入口には「スターの広場」と呼ばれ、ビートたけし、石川さゆり等芸能人、落語家などの手形とサインがズラリと並んでいる。

伝法院通りまで戻り、「鎮護院」の境内に入って行くとタヌキの置物や幇間塚もある。隣の伝法院は現在非公開となっているが、フェンス越しに小堀遠州の作と云われる庭をのぞき見できた。

道の両側には「地口行灯」と呼ばれる箱状の街路灯が特徴的で、さすがに浅草だけあって独特の雰囲気がある通りが続いている。
浅草寺宝蔵門の大わらじ
伝法院通り入口 伝法院裏門 六区通り浅草ゆかりの永井荷風
天ぷら天藤 浅草芸妓さん 浅草レビュー劇団
文扇堂 浅草演芸ホール 浅草名画座
呉服屋の屋根には鼠小僧も居た。浅草六区通りに入ると、浅草ゆかりの有名人の顔写真が見えてきて下町情緒いっぱいだ。
近くには池波正太郎「散歩のとき何か食べたくなって」に紹介された「天ぷら天藤」もあった。

浅草演芸ホールは素通りして、国際通りを渡り次に向った「テプコ浅草館」では、明治から昭和初期にかけての昔の東京の風景が造られていてなつかしい町並みが再現されている。
トーキ映画を放映する電気館もあった。向い側は創業明治35年の江戸庶民の味「どぜう飯田屋」である。
浅草公会堂スターの広場 呉服屋の屋根に鼠小僧
現在ではかなり高級料理で柳川鍋は1,600円也。六区ブロードウエイ通りの交番わきを見ると、東海林太郎、古今亭志ん生などの小さなブロンズ像が六区ブロードウエイの守神「六芸神」として祭られていた。
「江戸下町伝統工芸館」を見物して、花やしき遊園地の前を通り、奥山おまいりみちに入って行くと大衆演劇の木馬館前には行列ができている。浅草寺の境内に入って行くと本堂前の広場には童謡「鳩ポッポ」の歌碑もあった。

浅草神社に参拝し、仲見世通りに出て歩いていくと永井荷風の踊り子にも登場する「梅園」を見つけた。
ビートたけしの手形とサイン 浅草六区に祭られている六芸神
浅草今半国際通り本店
スタートの雷門まで戻ったところで浅草では店々をひやかしてただ歩くのは申し訳なくて、ケチしないで浅草今半で昼食とした。予測どおりかなり美味でともかく浅草で食べるスキヤキ丼は格別である。
腹ごしらえをしてついでに隅田川を見ておこうと吾妻橋まで行ってみた。通称ウンコビルと呼ばれる大きなモニュメントが話題のアサヒビールの展望喫茶に上がると、ここからの眺めは素晴らしく建設中の東京スカイツリーが間近に見える。

しばらく景色を楽しんで数分も行くと墨田区役所わきに勝海舟の像が海に向って立っている。建立の記に最後に海舟生誕180年、平成15年7月21日とあった。次回は浅草観音裏かと思いながら、帰りがけにアメ横に寄道して帰宅。
明治すきやき丼 大衆演劇木馬館
江戸下町伝統工芸館 どぜう飯田屋 勝海舟像
アサヒビール展望喫茶から隅田川 アサヒビールタワーと東京スカイツリー 吾妻橋
所在地MAP